2026年7月6日(月)

日本精工とNTNが統合、27年秋に共同持株会社

フィジカルAIなど成長分野を強化

日本精工とNTNは12日、経営統合に向け、基本合意したと発表した。2027年10月に共同持ち株会社を設立し、2社は共同持ち株会社の完全子会社になる。経営資源の集約を進め、産業基盤の地位確保や国際競争力強化につなげる。

半年後をめどに最終契約を結び、国内外の競争法の審査を経て、27年6月の両社の株主総会で承認を決議する。10月に共同持ち株会社を設立する。統合比率は今後詰めるが、取締役社長CEOは日本精工が、取締役会長はNTNが指名する。

自動車産業や産業機械の成長鈍化に加え、中国企業の台頭、欧米では再編が進んでいることなどから、再編が必要だと判断した。NTNの鵜飼英一社長は「両社とも単一の会社として戦える力をつけつつある。ただ、世界情勢が変わることがこの先も続く。互いの力を発揮して世界競争に打ち勝っていくことが重要だ」と述べた。

統合によって両社の経営資源の最適活用を図る。相互の顧客基盤や代理店網などを活用し、販売力を強化するほか、生産集約、部品調達の最適化、営業や生産拠点の相互活用を想定している。

既存事業ポートフォリオの変革を進める。PLMや補修市場向けビジネスなど高付加価値領域を強化するほか、ロボット関連などを成長分野と位置付ける。日本精工の市井明俊社長は「次に来るのはロボットを制御するフィジカルAI。自動車に次ぐ産業になる。両社が得意とする転がり軸受けや直動部品が使われる」とし、新事業の創出につなげる。

26年3月期の連結売上高はNSKが9116億円で、NTNは8263億円と単純に合算すれば、1兆7300億円超となり、スウェーデンのSKFやドイツシェフラーと並ぶ世界最大規模の軸受けメーカーとなる。

日本産機新聞2026年5月20日号

[ ニュース ][ 伝導装置用品 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

他分野との交流増やして知の探索を【現場考】

ある展示会で、デッサンやワークなどを撮影するだけで、AIが3次元モデルを作成してくれるというソフトを見つけた。同製品を扱う代理店の担当者は「デジタル上で形状を見ながら話ができるので、商談や打ち合わせの効率化に使える」と製 […]

FOOMAJAPAN2026を振り返る 機械工具商各社の食品産業向け提案、今年は検査工程の自動化が目立つ

6月2日~5日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれた食品製造総合展「FOOMAJAPAN2026」に多数の卸商社が出展した。各社AIを活用した検査システムや、搬送の効率化などを提案。食品業界は人不足の影響が強く、 […]

牧野フライス製作所が新工場を稼働、大型・5軸機の需要向けに生産能力を強化

牧野フライス製作所はこのほど、山梨県富士吉田市に新設した工場の見学ツアーを開催した。新工場では、大型MC(マシニングセンタ)や5軸加工機の生産能力を向上させ、生産リードタイム半減を目指す。航空や防衛、データセンター関連な […]

トピックス

関連サイト