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ブラザー工業「複合加工機にギア加工を追加」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】
SPEEDIOシリーズ「M200/300Xd1」
ブラザー工業はSPEEDIOシリーズの複合加工機「M200/300Xd1」で、従来の旋削加工とマシニング加工に加え、新たにギア加工の専用機能(オプション)を開発した。スカイビング加工とホブ加工を1台に集約することで、加工領域の拡大と加工工程の集約を提案している。

「ギア加工はグローバルで需要が高まっており、加工を実現させるには工具軸とワーク軸の両方を同期させる技術が求められる」と要素加工技術チームの石川友哉チームマネジャーは語る。従来のギア加工は旋削加工、ホブ加工(専用機)、マシニング加工、研磨など複数工程とワーク脱着が必要で、1台の複合加工機に加工集約するには工具軸(主軸)とワーク軸(旋削軸)が同期して回転・制御できるかがポイント。「ワークや工具の歯数によって異なるものの、ワーク側が10回転する間に工具側が20回転するような専用機能(制御技術)を開発した」と話す。
開発した制御技術の1つがスカイビング加工で、ワークを傾け(20度程度)、ワークと工具を同期・回転させることで発生する『すべり(速度差)』を利用し、そぎ落とすように削る加工手法。
2つ目はホブカッターで歯車形状に加工するホブ加工。石川チームマネジャーは「工具軸とワーク軸の同期精度が非常に難しく、ギア加工の精度に直結するため苦労したが、タッピングセンターで培った工具回転とZ軸との同期精度の知見を活かして開発した」と自信を見せる。
現在はホブ加工でモジュール(歯の大きさを表す)2~2・5、スカイビング加工でモジュール1・5以下までを実現し、自動車部品やヒューマノイドロボットなどロボット部品、産業機械部品など試作メーカーを中心に多品種少量生産を求めるユーザーに訴求。今後は加工プログラムを簡単に算出できるサポートアプリなどの開発も見据える。

日本産機新聞2025年12月5日号
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