2026年10月5日(月)

働きやすい会社に
エバオン 前西 衛 社長

新社長に聞く2017

納得できる人事評価

エバオン 前西衛氏
 1977年生まれ、大阪府出身。2002年奈良産業大学法学部卒、06年エバオン入社。12年に常務、16年副社長、17年7月に社長。
 今から1年半前、常務だったころから取り組んでいることがある。それはエバオンではこれまで明確なものが無かった人事評価の制度づくり。経営者側の情緒的な判断ではなく、仕事に向き合う姿勢や成果そのものを評価する。「社員97人みんなが自分への評価に納得できるようにしたいんです」。

 その根底にあるのは、働きやすい会社にしたいという思い。頭の中に描くのは、平等に仕事のチャンスがあり、子育てや家庭の事情があっても職場を離れず、同じ目標に向かってベクトルを一つにして挑戦する会社。「そのためにまず評価制度がきちんとしていないと」。

 評価制度だけではない。制度づくりに着手したころ同時並行して、各部門の幹部が集まるマネージャー会議も始めた。月に1回、本社の卸販売、直需、物流、総務などの幹部、そして3ヵ月おきに営業所長も加わり机を囲む。話し合うのは事業方針に基づく部門の役割や、それぞれが抱える課題。

 「状況を話しすり合わせることでベクトルのズレを修正できる。現場の問題も明らかになり、新しいアイデアも生まれる。社長に就任してからでは手探りの時間が長いと思って、早めに始めたんです」。

女性の管理職を

 エバオンは2002年、父で会長の前西佳信氏と、先月亡くなった叔父で相談役の前西孝夫氏(前全機工連会長)が、伝導機商社・太昌機工と機械工具商社・阪和機工を合併させ設立。2社の強みを生かし、豊富な品ぞろえや在庫、優れた提案力を競争力の基盤とするビジネスモデルを築いてきた。

 入社してから約10年。「日々の仕事を通じて、会長からは経営の厳しさやゆるまぬ努力、相談役からは社内、そして社外の人とのつながりの大切さを教わりました」。

 二人の経営の師が築き、教えてくれた、確固たる経営の基盤と経営者としての心得。そこに働きやすい会社という新たなエッセンスを加えようとしている。「いつか、女性のマネージャーが活動する職場にしたい、とか考えていることはまだまだある。みんなが活躍できて定年退職するときに『働いていて良かった』という会社にしたいです」。

日本産機新聞 平成29年(2017年)10月25日号

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