2026年10月5日(月)

牧野フライス精機・清水  大介社長「自動測定・補正システム拡販」【特集:メーカートップインタビュー】

側面視機能をリリース

清水  大介社長

–今年注力することは。

工具研削盤に搭載される「内蔵型マイクロビジョンシステム monocam2」の販売に力を入れる。加工中の工具をカメラで自動測定し、規格から外れた場合はプログラムに補正をかけて次のワークを自動補正するシステムだ。研削液のミストが充満する過酷な環境でも、カメラで測定できる点は他社にない強み。リリースから6年以上経つが、追随する製品は他にない。

–注力する理由は。

人手不足が深刻化する中、自動化の要望が年々強まっているためだ。ローダーや砥石交換装置に加え、機内での自動測定・補正が可能になれば、自動化の領域をさ
らに広げることができる。

–システムの新機能は。

工具の側面から自動測定・補正する「側面視」機能をJIMTOFで初披露する。従来はドリルの正面視のみの測定であったが、エンドミルの外径やコーナーRなども測定可能になる。

側面視機能はバックライトや光の直進性などを考慮する必要があり、高い技術が求められる。社内で長期間にわたって検証を重ね、ようやく形になった画期的な機能だ。小径工具に対応する「内蔵型マイクロビジョンシステム nanocam」もJIMTOFで初出展する。高倍率レンズにより、工具径Φ0・1ミリの測定が可能だ。

–どのように拡販するか。

実物を見てもらうことが普及の近道になるため、展示会などを活用し拡販する。JIMTOFでは、内蔵型マイクロビジョンシステムを搭載した工具研削盤を使い、デモンストレーションを行う。研削液のミストが充満する機内環境でも、問題なく使用できることを体感してもらいたい。

–今後については。

内蔵型マイクロビジョンシステムの搭載率を高めたい。人手不足の解決に貢献する技術として、自動化提案の柱へと育てていく。

日本産機新聞2026年9月20日号

[ トップインタビュー ][ 工作機械 ][ 特集 ] カテゴリの関連記事

特集 メーカートップインタビュー 各社に聞く、今年最も力を入れる事とは

AIの普及に伴うデータセンター需要の拡大に加え、航空機、防衛、造船など幅広い分野で追い風が吹く国内の製造業。一方、イラン情勢を背景とした原油価格や原材料の高騰、供給不安など、経営環境には不透明感も漂う。変化の波をどう捉え […]

明治機械製作所・福田  浩二社長「新たな挑戦の始まり」【特集:メーカートップインタビュー】

明治機械製作所・福田  浩二社長「新たな挑戦の始まり」【特集:メーカートップインタビュー】

顧客ニーズに即応する環境作り –今年注力することは。 今期から中期経営計画「Vision2030」を策定した。当社の使命やビジョン、行動指針を再定義し、ブランドを再構築することで、盤石な経営基盤の確立を目指す […]

アクアシステム・木村  匡伸社長「創業70周年、次のステージへ」【特集:メーカートップインタビュー】

アクアシステム・木村  匡伸社長「創業70周年、次のステージへ」【特集:メーカートップインタビュー】

組織改革で更なる成長を –昨年度を振り返って。 目標の売上高10億円超えを達成する売上高11・3億円を達成できた。今後の更なる成長に向けた課題も明確になっており、長期的な視点に立った組織体制の構築が必要。従来 […]

記事ジャンル

関連サイト