2026年3月30日(月)

キクスズ 岡本 惠社長 創業85周年を迎え 「信頼」軸に全社員一丸で

機械工具商社のキクスズ(大阪市西区、06・6531・3988)は今年3月、創業85周年を迎えた。1941年の創業以来、戦争、高度経済成長、バブル期、リーマンショック、コロナ禍など様々な困難を乗り越え、社是である人とのつながりを大切にする『信頼』を軸としながら、時代の変化に応じた企業体制を構築し、業績向上と次世代へ継承を目指す。今後の取り組みについて岡本惠社長に聞いた。

岡本 惠社長

創業85年を迎えて。

これまで支えて頂いた取引先の皆様のおかげと感謝しています。私の祖父である創業者・岡本義孝が広島県尾道市で創業し、1950年に取引先の要望で大阪に進出しました。当時は日本橋に店を構え、機械工具や大工道具も販売したようです。

1953年に現在の立売堀に移転し、この町と共に商売してきました。2021年の本社及び大阪営業所の改築時には立売堀を出ようかという案もありましたが、社内から「このまま立売堀で頑張ろう」という声も多く、今後も立売堀と共に成長していきたいと思います。

新たなビジョンとは。

コロナ禍を機に時代の変化を目の当たりにし、当社も変化しようと決断しました。創業者精神の『鈴を振れば音がする 音のあるところ躍動がある 躍動のあるところ前進がある』とあるように、成長するには変化に順応しながらも、人とのつながりを大切にする社是の『信頼される会社となり 信頼される社員となり 信頼される人となることにより社会に貢献しよう』という原点に立ち戻り、パーパス、ビジョン、ミッションを明確にし、社員と共有できるように取り組みます。

岡本義孝氏の愛した鈴のコレクション

主な取り組みは。

今期から3カ年計画で当社の強みを更に強くできるようにと、対面営業・提案営業を強化します。時代はネット社会ですが、人と人の関係性を軸に、お客様の声に耳を傾け、困り事を解決する。また、お客様の課題を発見し、こちらから積極的に提案を行っていく対面営業で、幅広い知識と経験を兼ね備えた営業スタイルを確立していきます。

営業を強化するには。

営業担当だけでなく、営業アシスタントも含めたチーム制で支え合う環境を整えています。そのために社内環境の整備、社員同士の連携やレベルアップを図ります。

社内環境の整備とは。

明確な社内ルールのもと、ワークライフバランスを重視しました。「人を大切にする」ということは、社員が健康かつ安心して働ける環境が不可欠。有給休暇や振替休日も充実させ、定着してきたと感じます。

また、決起大会(毎年)や社員旅行も継続しています。今年は創業記念式典も兼ねた沖縄旅行で、営業や営業アシスタント、営業所、永年勤続表彰など成績優秀者や長年当社を支えている社員を表彰します。普段会う機会も少ないので社内イベントを通じて一体感、連帯感も高まっています。

決起大会は社員の発案だったと聞きますが。

業績が悪かった時に、社員から集まろうという声があり、淡路島に集まったのが始まり。今では各地の営業所や取引先の工場見学など勉強会も兼ねて社員の交流も密になり、良い雰囲気が醸成されています。

創業100年も視野に。

社長就任して21年が過ぎ、次の世代へバトンを託しながら、創業100年を目指していきます。そのために3年の期間で体制をしっかり整えながら、謙虚な学びの精神を忘れず、努力していきたいです。

日本産機新聞2026年3月20日号

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