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情報は未来を描くツール【現場考】
共有で終わらせず、先を考える
自分が所属する部や課、ひいては会社がどのような方向に進むのかという未来予想図を描くことは管理職の重要な業務の一つだ。ただ、これだけ先が読めない時代に未来を描き切るのは簡単なことではない。ある販売店の営業本部長は「その方向性を見つけるために情報が羅針盤になる」と話す。
重要になるのが、上司や部下間での「情報の共有や伝達」。最近はさまざまなデジタルツールを使い、情報共有を進める企業が増えている。しかし、それでもその仕方に悩む管理職は多い。
先の営業本部長は段階に分けて情報共有や伝達を徹底しているという。まず重要だと思う情報は必ず全社員にメールで共有する。「見ていない人がいるかもしれない。しかし何人かでもその重要性に気づいてもらえればいい」。
次いで口頭。重要なことは会議や朝礼などみんなが集まる場で繰り返す。しかし「多くの人がいる場だと伝わらないことも多く、必要なら自身の考えと合わせて一対一で伝える」。
そして、最も心がけているのは、自らが体験したり、調査したりすることで得られる一次情報に触れる機会を共に作ることだという。「営業本部長という役割上、ユーザー、仕入れ先の幹部と会う機会が多い。その際は必ず管理職を同席させる」そうだ。
目的は情報共有だけでなく、肌で感じ、得た情報をどう活かすかを考えてもらうためだ。「仕入れ先やユーザーの幹部がどのような戦略や考えを持っているのか。それが自社にどんな影響があり、協力できることがあるのか。直接経営層との対話を通じて、自社の未来にどう活かすかを考えてもらいたい」からだ。
「『情報共有します』という言葉が頻発している。それは重要だが、共有は目的ではなく手段。管理職は共有して終わりではない。常に情報をどう活かすのか、未来につなげるかを意識して欲しい」。
日本産機新聞2025年12月20日号
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