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日立産機システム CO2削減量をクレジット化する新サービスを始動
日立産機システム(東京都千代田区)は既存機から新型コンプレッサへの置き換えで削減できた二酸化炭素(CO2)の排出量をクレジット化するサービスを2026年度に開始する。クレジットは市場で売却し、得た収益はユーザーに還元する。CO2削減効果の高い新型コンプレッサを拡販することで、脱炭素社会に貢献する。
サービスの対象となるのは稼働状況などを把握できる設備監視サービス「FitLive」を搭載したコンプレッサ全機種。FitLiveを活用し、更新後のコンプレッサのCO2排出量を把握。既存機での発生量との比較を行い、その差で削減できたCO2をクレジット化する。計測からクレジット化の申請や売却までを同社が行うため、ユーザー自身は計測などの作業を行わない。
同社の試算では、特定の条件下で37kWのコンプレッサを使用した場合、従来機種と比べ年間約9tのCO2削減が可能だという。削減したCO2を環境省などが運営するカーボンオフセット制度「J—クレジット」の認証を得て、クレジットを市場で売却する。クレジット価格は現在1t5000円~6000円程度で推移している。

売却によって得た収益はユーザーに還元する。還元方法は検討中で事業化までに決定する。「製品やメンテナンス部品を割引するなど最適な形で還元したい」(カスタマーサクセス戦略部の木村謙児部長代理)という。
日本産機新聞2025年12月20日号
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