ロボット、中国製品が伸長 京二(東京都千代田区、井口宗久社長、03・3264・5151)は、2025年9月期の売上高が前年比3%増の48億7100万円になったと発表した。昨年12月に都内で、取引先を招いた「京二会」で報告 […]
航空機産業を支える注目7社の生産財【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】
アジアでは新興国の人口増加や経済成長、インフラ需要などに伴い、航空機産業は今後さらなる伸びが期待されている。政府もこうした需要拡大を見込み、アジアでの航空機産業へのサプライチェ—ン参画を強化するため、補助金や官民連携などの強化策を打ち出している。航空機には300万点もの部品が使われ、サプライチェーンを構築する上では安定した部品供給が欠かせない。高品質で安定した航空機部品作りを支える機械や工具を紹介する。
1.サンドビック・コロマント「CoroDrill860-SD」

耐食性・耐熱性に優れるNi基合金が増加しているものの、切削条件を上げることが難しく、生産性や寿命が課題に。
そこで①ドリル肩部のチャンファーでチッピングを抑制②フルートから外周にかけ境界部にランドを設定③刃先のチゼル部から外周にかけER処理を施すなど耐熱合金に特化した技術を開発した。
最適なシンニング形状でスラスト力低減とダブルフルートで優れた穴精度と、材質のS2BMは微粒超硬母材とZertivo2・0テクノロジーで最適化した多層PVDコーティングで長寿命化を確立。
ドリル径φ6・8で切削速度24m/分、回転送り0・1㎜/回転の同一切削条件で、従来ドリルに比べスラスト力を36%低減。ドリル径φ15・5で従来ドリルに比べ生産性1・8倍、寿命1・5倍を達成している。
2.ダイジェット工業「SKS-GⅡ09タイプ SKG-09形」

耐熱合金やチタン合金などの難削材を高能率加工できるカッタで、難削材加工において大幅な寿命延長を実現する。インコネルなどの耐熱合金やチタン合金、ステンレス鋼の平面削り、ポケット加工、曲面加工、ヘリカル加工、突き加工に対応。
切れ味に優れる研削級インサートをはじめ、外周研削直線刃形や強アキシャルの本体設計で切削抵抗を下げ、難削材加工で安定した加工を実現。3種類のコーティングを用意し、被削材に最適なものを選択することでインサートの長寿命化にもつながる。加工時間の短縮とインサートの長寿命化により、大幅な加工コスト削減に貢献する。
インサートは10種類をラインナップ。従来品よりも小さく、多刃仕様とした。同製品は「難削材加工で切削条件を上げ、工具寿命も伸ばしたい」というユーザーの声を形にするため開発された。
3.大昭和精機「アングルヘッド 内径穴加工タイプ」

アングルヘッド内径穴加工タイプは、内径穴のドリル加工や、干渉のある箇所の穴あけ加工に最適。航空機における主翼内部、リブやスパーなどの構造部材の組立用穴加工部、ジェットエンジンなどの外周リブの加工など、側面穴加工、内径穴加工の干渉対策に威力を発揮する。バルブやパイプ内径の穴加工にも最適。
大型ワーク、特に干渉が多い領域において、通常のアングルヘッドの使用は困難だが、本製品は干渉を回避し、加工が可能な小型ヘッドのアングルヘッドとなっている。刃先のヘッドがコンパクトで、ワーク、干渉に応じた加工径や突出し長さの組み合わせも自在。独自の内部設計により、極小ヘッドであっても高剛性。BBT30の軽量タイプ(2㎏以下)は、MCマガジン内にもコンパクトに収まり、高速ATCに対応する。
4.トクピ製作所「高圧クーラントユニット『HIPRECO』」

超高圧プランジャーポンプを搭載した高圧クーラントユニット「HIPRECO」は、最大30MPa(メガパスカル)の圧力を誇り、切削加工の高能率化を提案する。
刃先への高い冷却効果により、工具寿命の延長に貢献するほか、クーラントの液圧が切りくずを分断し、機械への巻き付きを防ぐことで、自動化設備の据え付けも容易となる。加工後のワークへ直接クーラントを当てることで、バリ取りとしても活用でき、加工後の仕上げ作業の工数を削減。これらは、旋盤とマシニングの両方で同様の効果を期待できる。
ラインアップは「大流用」「省スペース」「バーフィーダー下」と、設備規模に応じた3タイプを用意。同社では直接ユーザーに訪問し、高圧クーラントの導入から、加工技術のアドバイスに至るまで包括的なサポートも行っている。
5.フクハラ「高性能オイルミスト吸着捕捉装置『オイルバスター』」

「オイルバスター」は給油式コンプレッサに取り付けることで、コンプレッサーの中から発生するオイルミスト・オイル蒸気、コンプレッサーが大気中の揮発性有機化合物(VOC、HCHO)を吸入して起こる、処理が困難なトラブルを解決し、オイルフリーの圧縮空気を長期間・安価・簡単に得ることができる製品である。給油式コンプレッサを使用することで、オイルフリーコンプレッサよりも電気代の削減ができ、それによりCO2も削減できる。納入・稼働実績は多数に渡る。
製品ラインアップは毎分1200、2000、3000Lの3機種。全ての機種で第三者認証機関のドイツ・テュフラインランド社によるオイルミスト濃度「クラス0」のシステム認証を取得している。最大で毎分2万4000Lまで対応する機種も用意している。
6.ブラザー・スイスルーブ・ジャパン「バスコ スカイテック H600」

チタンなど難削材の加工が多い航空機産業向けに開発。加工プロセスの安定、工具寿命の延長で生産性向上に貢献する。
同製品はアルミニウム、鋳鉄、ニッケル基合金など様々な加工材料に適応するが、特にチタン加工に優れた性能を発揮し、切削効率の向上と工具寿命の延長を実現。チタン加工の課題は加工不良が発生しないように早めに工具交換が行われ、工具寿命が短いことだが、他社製では加工54分後に工具交換していたワークも75分後でも問題なく加工できた事例もある(工具寿命+38・9%、同社調べ)。また、低発泡性で高圧クーラントシステムにも対応。高い洗浄性能で機械周りも清潔に保つことができ、ユーザーのプロセス信頼性を損なうことなく工具寿命の大幅な延長で工具交換回数の低減による作業効率の向上、生産性向上に貢献。
7.三井精機工業「5軸制御横形マシニングセンタ『HU100-5X』」

航空機関連のマニホールドなどの複雑形状の重要機構部品や、チタン合金の部品などの加工に適している大型の横形5軸加工機。アルミの高速切削から、チタン合金などの難削材の高能率加工まで用途に応じて多彩なスピンドルをラインアップした。
自社生産のトラニオンテーブルは、傾斜軸の中心よりもパレット上面が下にある構造とした。これにより、コラム高さやZ軸ストロークを抑え、加工推力に対する安定性を高めた。また、摺動面には角ガイドを採用し、高剛性で安定した軸送りを可能にした。
精度、加工能率、剛性などあらゆる面で高い性能を持つ。特に他社製と比べ、剛性が高く、長期間安定した機械精度を維持できる。ラインアップはストローク毎に3機種をそろえた。
日本産機新聞2025年12月20日号
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