2025年11月24日(月)

工作機械 25年9月度受注 11%増の1391億円を記録

内需は自動車の不調続く

工作機械受注推移 2024年9月〜2025年9月まで

日本工作機械工業会(日工会、坂元繁友会長・芝浦機械社長)はこのほど、2025年9月の工作機械受注額が前年同月比11%増の1391億4600万円になったと発表。7カ月連続で1200億円を超えた。

内需は前年同月比5・1%増の436億4500万円。年度上期末の効果もあり、6カ月ぶりに400億円を上回った。自動車や一般機械などの主要4業種では「航空・造船・輸送用機械」が大幅に増加。過去最高額となる約65億円を記録した。

その一方で、自動車などの主要業種は軒並み減少となった。「自動車は米国の関税の問題や、EV(電気自動車)の方向性が定まらないため、設備投資が控えられている。しかし、会員の皆様の肌感覚としては底を打った感もあり、徐々にではあるが、大手メーカーから設備更新などで引き合いが出ている」(坂元会長)。

外需は前年同月比13・9%増の955億100万円。4カ月ぶりに950億円を上回った。

地域別では、アジアが2カ月ぶりに450億円を超えた。中でも中国は18カ月連続で増加となり、好調を維持している。「中国は大手ユーザーからの複数案件もあり、堅調に推移した。引き続き高めの水準で推移することが予想される」(坂元会長)。

今後について坂元会長は「米国の関税問題はあるが、現状大きく崩れていない。通期見通しの1兆6000億円は達成できると考えている」と話した。

日本産機新聞2025年11月20日号

[ ニュース ][ 工作機械 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

日本機械工具工業会  25年度生産額の見通しを下方修正

期初予想から0・8%減の4802億円 日本機械工具工業会(佐橋稔之会長・住友電気工業常務)は2025年度の生産額見通しを6月に発表した期初予想から0・8%減の4802億円(前年度比1・7%増)に下方修正した。前年度比では […]

機械工具上場商社 2025年4-9月決算

自動化需要さらに増加 機械工具上場商社の2025年4—9月期決算(トラスコ中山、フルサト・マルカホールディングスは1—9月期、NaITOは3—8月期)が出揃った。自動車の設備投資が依然として鈍いが、人手不足を背景に増加す […]

「できる仕事」は部下に【現場考】

指導経験積む時間つくる/業務過多を解消するには 目標を目指す営業が面白くて、熱中するうちに成績上位の常連になった。実績が認められ、20~30歳代で課やチームのリーダーに抜擢される。いわゆるプレイングマネージャー。業務をこ […]

トピックス

関連サイト