工作機械の市場開拓も 昨年を振り返って。 工作機械やロボットなどFA関連の設備投資は低迷したが、昨年後半は半導体産業でAIやHPC向けの先端半導体向け設備が上向き、日本にも好影響で、今年上半期の売上は前年同期比20%増と […]
テヅカ 三橋 大輝常務「29年度は売上高125億円へ」【特集:商社トップインタビュー】
人手不足や自動車の電動化など、製造業を取り巻く環境は大きく変化している。時代の変遷に対応し、販売店やユーザーをサポートするため、卸商社は独自の戦略を強化する。新商材の開拓やコト売り、デジタルツール活用や社内体制の改革など各社で事業戦略の違いが鮮明になってきている。卸商社各社の戦略や具体的な取り組み、それに注力する背景などをトップにインタビューし、その考えを読み解く。
新たな挑戦ができる環境づくり

今年注力することは。
2029年度に120周年を迎えるに当たり、5年の中期計画を策定した。定量的には5年後に約25%増の売上高125億円を目指す。今年は初年度として、社員一人一人が新たなことに挑戦できる環境を作っていく。
新たな挑戦には「基盤」と「時間」が必要。
当社には76社の主要仕入れ先の「MTA会」と、全国9カ所での販売店と仕入れ先で構成する「テヅカ会」がある。この両軸が基盤であることは変わらない。MTA会1社毎に対し重点的に拡販を図る1メーカー1拡販施策も徹底する。
時間については、RPAや営業支援ツールを使って業務の効率化を推進する。全社員の10%の余剰時間の生み出し、この時間を新たな挑戦に向ける。全社員合わせれば、年間約2万6500時間を新たな挑戦に向けることができる。
具体的には。
会社の今年度方針を各部署へ落とし込み、部所長主導で一人一人の新たな挑戦を策定した。中期目標を達成するために、全社員の協力と意識改革が不可欠だ。営業拠点だけでなく、間接部門も含めマインドセットすることが重要だと思っている。
社員の新たな挑戦については、目標管理のフレームワークであるOKR(Objectives and Key Results)を導入し進捗を管理する。最初は社員毎で取り組み内容のレベル差があっても、全社共有することでボトムアップできると確信している。
営業面では。
5年後までに九州までを含めた日本全国をカバーできる体制を構築したい。全国をカバーすると物流拠点も欠かせないので、新たな物流センターを設けることも検討する。
また、昨秋に初のPB商品として発売した断熱ジャケットの「ECO Boy」は省エネ・省コストのメリットで好評を頂いている。PB商品も新たな挑戦であり、今後も積極的に推進していく。
日本産機新聞 2025年7月20日号
販売店と共同で展示会も 今年注力することは。 販売店や代理店と協力しながら、ユーザーとの接点を増やしていく。狙いはもっとユーザーのニーズを探るためだ。当社のお客様は最終ユーザーであり、販売店や代理店はパートナーだと考えて […]
5カ年中期ビジョンを策定 現状について。 ウクライナ紛争やトランプ関税などの影響で、工作機械やロボットなど設備投資計画は後ろ倒しになっているが、解消されれば、動き出す企業も増えると見ている。 今年の取り組みは。 主力であ […]