2026年8月26日(水)

トラスコ中山、在庫50万点へアクセル

埼玉に物流拠点支店の在庫3倍に

 2021年に50万アイテムの在庫を目標とするトラスコ中山は達成に向けた方策を明らかにした。18年に埼玉県に50万アイテムを保有できる最大の物流センターを稼働させる。旧物流センターの有効活用や、支店の在庫機能強化、また新規取扱メーカーも増やすなどあらゆる方法で在庫を増やす。また、24時間365日受注できる準備も進めるなど、さらなる利便性の向上を図る。

在庫アイテム数の推移
5年先までの在庫点数拡充のロードマップ

P埼玉
18年稼働予定のP埼玉
 16年3月末の同社の在庫は26万アイテム。毎年3~5万アイテムずつ増やし、21年12月には倍となる50万まで引き上げる。在庫金額について中山哲也社長は「現在から100億円増え、350億円程度を想定している」という。

 この中核となるのが18年に稼働する、同社最大の物流拠点となる埼玉県幸手市の「プラネット埼玉」だ。倉庫面積は3万3千㎡の4階建てで、今年10月に着工する予定。最新の物流設備や土地、建物に約150億円を投資した。高密度収納ができる仕組みや、収納スペースを最大限活用できる新たなロケーション方法を採用するなど、あらゆる工夫を凝らし、出荷量で1日3万件対応できる拠点にする。

 福岡や東大阪などの旧物流センターもストックヤードとして有効活用する。全国の現物流センターには最低20万アイテムを保有させる。32支店の在庫も1万から3万アイテムまで引き上げるほか、センターと支店を往復する自社便も積載効率を高めるなど有機的に運用し、在庫ヒット率9割超を目指す。

メーカー数2200社 365日24時間受注

 在庫だけでなく、取扱商品も増やす。15年は2127社だった取扱メーカー数も、16年末には2200社を超える予定だ。そのために、仕入先開発課に加え、今年から商品課を東京・大阪両拠点に設置した。昨年10月には欧州を中心とした海外メーカーを開拓するため、ドイツにも拠点を開設している。一方で、既存メーカーでもまだ取扱いできていない商品も増やす予定で、ロングテール商品や顧客が求める商品を在庫化していく考えだ。

 これだけ在庫や商品を増やすのは「全て顧客の利便性のため」(中山社長)だ。「品揃えが豊富なほうがお客様にとっても便利。カタログに掲載し、在庫を持つことでより便利に使って頂ける」という。

 利便性の向上は在庫増だけにとどまらない。ネット通販を中心に受発注の24時間体制を望む声も多いことから、「時期は未定だが、24時間365日受注できる体制と、物流センターも365日稼働できるように準備も進めている」(中山社長)とし、さらなる利便性の向上を図る考えだ。

日本産機新聞 平成28年(2016年)6月25日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

特集 メーカートップインタビュー① 工作機械・切削工具メーカー各社に聞く今年注力すること

国内の製造業は人工知能(AI)普及によるデータセンターの需要拡大、造船業界の復活、航空宇宙・防衛産業など需要が沸き起こる一方、イラン情勢や中国との経済摩擦による原材料の高騰、供給不足など課題も浮き彫りになり、日本の製造業 […]

ブラザー工業・寺倉 達雄常務執行役員「5軸加工ソリューションの提案」【特集:メーカートップインタビュー】

欧州市場の開拓なども –現在の市場環境は。 国内の自動車産業の投資が力強さを欠く一方、半導体関連市場は活況だ。特に、AIデータセンター関連需要が伸びている。また、石英ガラスやセラミックス、樹脂加工など、加工対 […]

イスカルジャパン・岡田 一成代表「MAX OUTのコンセプトを浸透」【特集:メーカートップインタビュー】

最少資源で最大効果を創出 –今年注力することは。 依然として、素材の価格高騰が続く中、最少の資源で最大の効果を発揮する「MAX OUT/MAX VALUE」というコンセプトを推進していく。前提として、製品の「 […]

トピックス

関連サイト