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この人に聞く −三共精機 伊東 大介社長–
測定・ITソリューションを強化
今年、三共精機の社長に就任した伊東大介氏はものづくりの課題解決業をテーマに、新市場や新事業の立ち上げを目指す。今後の展望について伊東社長に聞いた。
製造現場向け教育ソリューション開発
現状の取り組みは。
ここ数年、強化してきたのは測定ソリューション。社内に講師レベルの技術者がいて、測定テストや技術相談など導入支援し購入に結びつけている。ユーザーと一緒に課題を共有することで関係強化になっており、当社も測定に強い商社として認知度が向上した。今後もユーザーに寄り添う姿勢を持ち続け、測定ショールームや商談コーナーの拡充を図っていく。
そのほかには。
測定と並んで強化しているのがITソリューション。システムエンジニアが数名在籍し、ユーザーへシステム提案を行っている。従来は販売管理システムなどを手掛けていたが、直近では測定したデータを一元管理したいといったニーズも増えている。一般的なシステム会社では現場特有の専門用語など理解しにくい面も多い。当社はものづくりに特化しているため、その強みを活かした提案が可能で、ユーザーからも好評だ。
今後の展望は。
当社のモットーは「ものづくりの課題解決業」。それを考えると、やるべきことはたくさんある。その1つが教育ソリューション。ユーザーも我々と同じく社員教育や現場のモチベーション向上といった課題を抱えているが、製造業に特化した教育プログラムが少なく困っている。そこで、コンサルティング会社と連携し、製造現場向けの教育プログラム開発を進めている。現場を知る当社のノウハウも含め、良いプログラムを提供したい。
新たな事業を立ち上げ
新しい視点ですね。
今後国内市場は大きく変化する。そのため新しい視点や専門知識を蓄え、課題に向かわないといけない。それは社員にも問いかけている。従来のビジネスから少しズラした展開も必要と考えており、新規として医療機器市場にも参入した。また、ASEAN市場を見据え、マレーシアに続き、フィリピンへ進出する。グローバルで活動ができれば、必ず国内でも強みになる。ユーザーも海外強化を図っており、グローバルで営業ができる商社として地位を高めていきたい。
会社の未来像は。
社員が三共精機で働いて幸せと本気で感じられる会社にしたい。もちろん給料も重要だが、より精神的なつながりが大切だと思う。それにはコミュニケーションが必要で、社内をフリーアドレスにし、オフィスの内装を変えるなど取り組んでいる。
また、ダイバーシティ経営を実践しており、女性や外国人も多い。近年は多様性が受け入れられる企業文化も定着してきた。私の理想は静かな会社ではなく、多少雑談もあるような活気のある会社。社長デスクもなく、社内を神出鬼没に移動して、社員と情報交換しながら、もっと良い会社を一緒に作っていきたい。
日本産機新聞 2020年10月20日
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