2026年11月3日(火)

バリ取り課題解決集団 −TAFLINK–

 切削、せん断、鋳造などあらゆる加工で発生するバリ。それぞれ特性が異なるので、バリに関する課題や自動化は千差万別。こうした多様なバリの課題や自動化ニーズに対応するため、今年2月、浜松市の異業種3社で立ち上げたのが、バリ取りの自動化や課題解決に特化した専門集団「TAFLINK」だ。 

ロボ技術や自動化支援

左から北村社長、荒木社長、藤本社長

 連携したのは、木工機械メーカーでロボットシステム設計・製造を担う東洋鐵工所(北村和彦社長)、ロボットの導入支援や教育を行うアラキエンジニアリング(荒木弥社長)、バリ取り専業メーカーで、ノウハウを助言する藤本工業(藤本武洋社長)の3社。名称は3社の頭文字「T」「A」「F」から採用した。

 3社は5年前から緩やかに連携し、バリ取り専用のロボットシステムや、6軸バリ取り装置を開発してきた。今回、バリ取りの提案を強化するために、ブランド化し、チームとして発足させた。

 TAFLINKが特長的なのは、ロボットや装置販売だけでなく、教育や助言などソフト面まで、「バリ取りの課題解決の手段をワンストップで提供する」(藤本社長)こと。

 まず、ティーチングや教育。バリ取りでは工具の当て方や強さなどノウハウが必要なため、各社のニーズに応じたティーチングを提供する。もちろん、「産業用ロボットの教示業務の教育」を行う。

 バリ取りの自動化には専用の治具が不可欠なため、必要に応じて治工具の助言をする。展示や教育の場として、東洋鐵工所内に、ロボットなどを展示するテストルームを常設した。

 今後について、藤本社長は「バリ取りで困ったことがあれば相談しようと思ってもらえるチームにしたい。そのために、工具メーカーなどの仲間を増やしたい」と話す。荒木社長も「これまで職人の暗黙知を形式知化してきた。今後は蓄積したデータをもとに、IT技術やAIを融合させていく」とし、協業や技術開発を進め、「世界一のバリ取り解決チームを目指す」(藤本社長)。

日本産機新聞 2020年10月20日

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