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機械・工具・機器 底脱し需要回復の兆し
日本工作機械工業会によると、8月の工作機械受注(速報)は内需・外需ともに前月を若干下回ったものの、前月比2.7%減の678億9100万円と3カ月連続で700億円近い水準をキープ。今年5月の512億円を底に回復傾向にある。切削工具や工作機器など他のジャンルも「底は脱した」との声も増え始め、今後の回復が期待される。一方、課題は感染拡大を防ぎながら、どう活動するか、いわゆる「ニューノーマル(新常態)」時代に突入したこと。その対応策はメーカー各社も始めており(詳細はメーカートップインタビュー特集)、コロナ禍で柔軟に対応する姿勢が求められる。
展示会・セミナーで情報発信
工作機械以外の現状をみると、7月の切削工具生産額は日本機械工具工業会(会員統計)によると、特殊鋼工具は前月比5.7%減の50億円、超硬工具は同3・6%減の188億円、ダイヤ・CBNは13.0%減の11億円となり、切削工具の生産額合計は同5.3%減の240億円で厳しい状況が続いているが、「7月に入り販売の回復が見られる」と話すメーカーもあり、自動車生産など回復してくれば一定の回復は出てくるだろう。
日本工作機器工業会の発表によると、7月の工作機器関連の総生産額は前月比7.5%減の101億円となり、主要エンドユーザーの自動車関連の設備投資は低迷しているが、需要先である工作機械が回復傾向に入り、遅れて回復に入ると思われる。
新型コロナウイルスの影響で見えてきたのは感染防止を進めながら新しい営業方法や提案方法が必要だということ。メーカー各社が目を向けたのがウェブの強化だ。従来から製品動画やウェブカタログ、メルマガなどウェブ活用を行っていたが、コロナ禍でさらに加速。オンライン会議システムの活用も必須になった。オーエスジーはオンライン会議を活用してユーザーと同社技術者との情報共有化を図り、二村機器も代理店向けウェブセミナーの企画を進めている。
このウェブ活用をいかに販売店の対面営業に活かせるかも問われ始めた。サンドビックは加工計算アプリや加工条件など入力し、推奨工具を検索するツールガイドなどデジタルツール(アプリ)の提供を始め、販売店の技術営業をサポート。イワタツールは製品紹介や加工動画、オンライン会議ソフトを盛り込んだタブレット端末を用意し、ユーザーとのコミュニケーションや販売店の技術サポートを強化していく。
ただ、対面営業の重要性は変わらない。工作機器関連のBIG DISHOWAや帝国チャックは、地道にアポイントを取りながら訪問を続け、人間関係の強化に取り組み、ユーザー情報や製品提案を行っていく。また、エヌティーツールは主な展示会が中止になったことを受け、新たにリアルな自社展示会を検討中。実際のテスト加工を披露しながら提案を続けるなど、各メーカーは様々なビジョンを示し始めた。
日本産機新聞 2020年9月20日
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