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MECT開幕迫る!!
10月21日から24日まで、名古屋市港区のポートメッセ名古屋で開かれる「メカトロテックジャパン(MECT)2015」(主催ニュースダイジェスト社)の開幕が迫ってきた。今回は444社・1915小間の規模。「好機到来」がテーマで、中部という地域特性を反映して、自動車や航空機、軽量化に関する生産財や技術、情報が一堂に集まる。そのテーマ通り、販売店にとっても、商売の好機となる。
MECTは二年に一度名古屋で開かれる工作機械見本市。昨秋の「日本国際工作機械見本市(JIMTOF)」で発表された様々な新しいコンセプトの機械や工具が機能アップして展示される。また、中部の地域特性も反映し、自動車や航空機にターゲットを絞った展示物が多いのも特徴だ。
 今回は「ものづくり技術×最新マシンで次代を切り開く好機到来」がテーマ。444社と出展者の数は前回より微減となったものの、1915小間と規模は大きくなって開かれる予定だ。
  出展製品では、自動車、航空機、軽量化に関するものが目立つ。工作機械では、自動車部品の加工に特化したものや、ライン向けの専用機などが展示される。切削工具でも、航空機や自動車で軽量化に求められる難削材向けの工具の展示が増えそうだ。治工具やソフト、機械要素部品などでも自動車向けを意識した出展が多い。
 また、テーマを最も象徴するのがセミナーだ。初日は「自動車」でトヨタ自動車の工場長らが、クルマ作りの今を話す。二日目は「航空機」で、ボーイングジャパンの社長らが航空機産業の次の一手について講演。三日目のテーマは「軽量化」で、マグネシウムやCFRP(炭素繊維強化プラスチック)に関する講演が行われる。
  主催者企画の実際に加工するコンセプトゾーンも見どころのひとつだ。今回は軽量化を意識し、最新のマグネシウムに関する加工を行う。熊本大学が開発した1000℃でも燃えないマグネシウムの切削加工と、住友電気工業の割れないマグネシウムのプレス加工を実演する。
  他にも多数のセミナーが開かれる予定。出展者による技術セミナーや、工作機械メーカーの技術らが業界の魅力について語る「工作機械トップセミナー」や、愛知県のロボット産業の現状や取り組みを紹介する「あいちロボットセミナー」も同時開催される。
同展は愛知県機械工具商業協同組合が共催となっており、テーマ通り多くの販売店が商売の好機と捉えている。複数の販売店でユーザー招待ツアーを組むなど、開幕を控え、積極的な販促活動を展開している。
開催概要
メカトロテックジャパン2015(略称:MECT2015)
会     期:2015年10月21日(水)~10月24日(土)
 時     間:10:00~17:00(10月23日(金)は19:00まで、最終日は16:00まで)
 会     場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)
 主     催:ニュースダイジェスト社
 共     催:愛知県機械工具商業協同組合
 出 展 社 数:444社・団体(予定)
 併 催 企 画:あいちロボットセミナー、工作機械トップセミナー
 入 場 料 金:1人1,000円、団体10人以上1人500円※事前登録者、海外来場者、学生無料
 公 式サイト:http://mect-japan.com/2015/
日本産機新聞 平成27年(2015年)9月15日号
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