2025年12月31日(水)

NTN しゃべる軸受を開発

センサを内蔵

温度や振動の情報、無線送信

NTN(大阪市西区、06-6443-5001)はこのほど、センサや発電ユニット、無線デバイスを内蔵し、温度や振動、回転速度の情報を無線送信する「しゃべる軸受」を開発した。センサを軸受に内蔵しているため、より高度に状態を監視し早期の異常感知につなげることができる。

しゃべる軸受は、寸法や負荷容量を変えず標準軸受にセンサや発電ユニット、無線デバイスを内蔵。回転に伴い発電する電力でセンサや無線デバイスを動かし、センサの情報を自動で無線送信する。

センサを設備に外付けするよりも感度良く軸受の状態を検出し、異常を診断できる。また、寸法や負荷容量が標準軸受と同一のため既存設備の軸受から置き換えができる。電源供給やデータ送信のためのケーブルも必要ない。

製造現場では、生産設備の稼働状況を監視し的確に保守点検することで設備のダウンタイムを減らしたりすることへのニーズが高まっている。NTNは、こうした状態監視のニーズに対し軸受のセンシングなどに取り組んできた。

しゃべる軸受は、開発品のマーケティングにより具体的なニーズを探り、市場への提案を進める。まず、生産設備で多く使われている深溝玉軸受の商品化を進め、適用する軸受の種類や品番などを段階的に拡大していく。

日本産機新聞 2022年8月20日

[ 伝導装置用品 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

情報は未来を描くツール【現場考】

共有で終わらせず、先を考える 自分が所属する部や課、ひいては会社がどのような方向に進むのかという未来予想図を描くことは管理職の重要な業務の一つだ。ただ、これだけ先が読めない時代に未来を描き切るのは簡単なことではない。ある […]

山善・山本猛夫記念奨学基金 今年は4名を認定

山善は、経済的な理由等により、修学困難な学生をサポートすることを目的として、「公益信託山本猛夫記念奨学基金」を1992年に設立し、委託者として支援。今年度は新たに4名の学生が新規奨学生として認定され、11月17日に認定書 […]

大澤科学技術振興財団 25年度は助成9491万円

研究開発33課題、国際交流7件 大澤科学技術振興財団(理事長・大澤伸朗オーエスジー社長)は、2025年度の研究助成テーマを決定。11月7日にホテルアソシア豊橋(愛知県豊橋市)で贈呈式を執り行った。  今年度は、33件の研 […]

トピックス

関連サイト