2026年9月15日(火)

【メーカートップインタビュー】イワタツール/岩田 昌尚社長「ヘリカル穴エンドミルの販売開始」

電気自動車の増加によって、製造業は大きな変革期を迎えている。部品点数の減少はもとより、エンジンなどこれまで主流だった機械加工の減少が危惧される一方で、モーターやバッテリーなど増加する部品もある。当然、機械加工を主要ユーザーとしてきた販売店も変化を迫られている。では、切削工具や工作機器メーカーはこうした変化どう見て、どう対応していくのか。今回のトップインタビューでは、切削工具と工作機器メーカーのトップに今年最も注力することを聞いた。

YouTubeなどネット活用

イワタツール/岩田 昌尚社長

今年注力することは。

新商品「ヘリカル穴加工用エンドミル」の販売を本格的に開始する。ヘリカル穴加工に特化した単機能が特長で、薄板の加工を念頭に置いていたが、オイルホール追加でアルミなど穴加工も高速で加工できる。また、適用領域も広く、鉄、アルミ、ステンレスから焼入れ鋼、さらに、パワー不足な工作機械や車ボディの穴あけに用いるロボット切削にも活用できる。

どのように拡販を。

新商品を知ってもらうには展示会がベスト。今年はJIMTOFの開催もあり、代理店や販売店、ユーザーに見てもらい、販売につなげたい。

近年、ネットでの情報発信を強化しています。

コロナ禍でリアルな展示会がなく、情報提供するにはネット配信の強化だと、YouTubeチャンネルを開設し、機械加工に携わる人が面白いと感じる企画から工具の知識を得られる企画まで幅広い内容を作ってきた。おかげで若手オペレータや販売店の若手営業など認知度も向上している。特に切削工具は現場判断で購入することも多い。新しい価値を提供するには若手への認知度が重要で、そこにリーチできるのがネットだと思う。

ネットは重要ですか。

もちろんネットだけでは完結しないが、リアルとデジタルの相乗効果を図る必要がある。これまで展示会は場所やスペース、装飾などに力を入れ、来場者を呼び込んでいたが、事前にネット活用で呼び込みができれば、当社の専門性の高い工具に関心を持つ来場者が増え、商談に結び付
く可能性も高まるだろう。

流通への取り組みは。

モノづくりにおいて、現地・現物が最重要なのは変わらない。展示会で商品に触れて、性能を体感してもらい、販売については商社・販売店の役割となる。そのために、セミナーを開催しているが、今後は動画配信も視野に入れ、多くの人が隙間時間に見てもらえる環境を構築したい。

日本産機新聞 2022年8月20日

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