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相手の思考を想像する 好き、嫌い、一緒、感謝を伝える 〜仕事考〜
人を動かす言い方
前回の仕事考で、言葉の使い方、言い方、抑揚によって伝わり方が変わることを、いくつかの事例を交えて考えてみたところ反響があった。今回は、自分が思っている方向に導いていける話し方を考えてみたい。
例えば、身近な例で、初めてデートに誘う。「今度の日曜日、デートしてくれませんか」と自分の要望を直球で伝えるようなことはできなかったように思う。「OK」をもらえる確信があれば別だが、断られるかもしれないと思い「おいしいスイーツの店があるけど、行ってみない?」。相手が好きそうなことを言って誘ってみる。「おいしいパスタと、焼き肉のどちらが好き?」と選択してもらってもいいだろう。相手にメリットを感じさせることで、こちらの目的も実現できる可能性は高まる。
「この資料を今日中に完成させてください」と言うより、「一緒に頑張って、この資料を今日中に完成させよう」と言った方が、いやな仕事もやろうという気になる。ただし、自分は別の仕事をしても良いので、自分も動くという前提だ。
駅近くに「ここに自転車を放置しないで下さい」という看板がある。なかなか駐輪は減らない。ある時から「ここに放置された自転車は撤去処分します」に変わった。「放置するな」と書いてあっても効果はなかったが、「撤去して捨てられる」となるとさすがに大幅に減少した。それでも置いてあるのは、盗難車かも知れない。
駅やコンビニのトイレに「トイレをきれいに使いましょう」や「一歩前へ」という看板が掛けてある。これもいつ頃からか「いつもきれいにお使い頂きありがとうございます」という看板に変わった。感謝の気持ちが入ってくると拒否しにくくなるだろう。感謝は最強な言葉かも知れない。
人を動かすには、直球勝負だけでなく、相手の心情、考え方を想像し好きなこと、嫌いなこと、選択、一緒に、感謝などを切り口に言い方を考えることが有効のようだ。相手も自分も気持ちよくなれる言い方を考えたい。
日本産機新聞 2022年8月20日
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