2026年1月1日(木)

三叉路…

〇…最近取材した60人の部品加工メーカーの今期決算は減収だったが、増益を記録したという。その最大の理由を経営者に尋ねたところ「毒まんじゅうを食べないようにしたから」だという。

〇…ここで言う毒まんじゅうとは採算に合わない仕事のこと。売上ではなく、収益性だけで取引先を分析した結果、売上高の3割近くを占める顧客からの受注も断ったという。売上減の影響は大きかったが、「収益性が高まっただけでなく、残業も減った。悩んだがやって良かった」。

〇…一連の取り組みで気づいたこともあるという。「適正な評価をしてくれないユーザーは、大抵その先の顧客から厳しいことを言われている。つまり、『毒まんじゅうを食べさせられている』。そうした会社は長くない」。前述の最大の取引先は最近、民事再生を申請したという。

〇…機械工具業界は「値上げの夏」にあって、対応に苦慮する声も多い。企業によって対応は異なるし、簡単ではない。けれど、先の部品メーカーのように思いきることも必要だ。先の社長は言う。「適正でない仕事は断ったほうがいい。長い目で見るとそんな仕事は自らを苦しくさせるだけだ」。

日本産機新聞 2022年8月20日

[ コラム ][ 三叉路 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

構造の変化に挑む年

「好きな言葉はいくつかあるが、今回『正々堂々』を掲げたのは私の生き方であるからです。進むべき道に迷ったときこそ、より積極的で、より困難な方を選ぶ。そして、物事を判断する際には、ただ一つの『本質』を見極めることを何より大切 […]

情報は未来を描くツール【現場考】

共有で終わらせず、先を考える 自分が所属する部や課、ひいては会社がどのような方向に進むのかという未来予想図を描くことは管理職の重要な業務の一つだ。ただ、これだけ先が読めない時代に未来を描き切るのは簡単なことではない。ある […]

山善・山本猛夫記念奨学基金 今年は4名を認定

山善は、経済的な理由等により、修学困難な学生をサポートすることを目的として、「公益信託山本猛夫記念奨学基金」を1992年に設立し、委託者として支援。今年度は新たに4名の学生が新規奨学生として認定され、11月17日に認定書 […]

トピックス

関連サイト