2025年11月26日(水)

牧野フライス製作所 フェムト秒レーザ開発

半導体や医療分野開拓

牧野フライス製作所はこのほど、フェムト秒レーザ加工機「ルミナイザーLF400」を市場投入した。極めて短い照射時間のレーザを活用することで、切削や放電加工では難しい硬脆材や微小形状の加工が可能。半導体や医療関連業界に拡販する。初年度は年間10台の販売を目指す。

フェムト秒レーザは、フェムト(1000兆分の1)秒という極めて照射時間が短い超短パルスレーザ。一般的なナノ秒レーザに比べ、熱拡散を低減でき、変質層やクラックを発生させないため、微小形状を高品質に加工できる。

LF1400は、レーザ光を制御するガルバノスキャナには2軸、5軸仕様をラインアップ。ワークサイズを幅450㎜×奥行450㎜×高さ200㎜とし、12インチのウエハーサイズに対応できる大きさにした。

レーザ加工に適した光学機器のレイアウトを採用。マシニングセンタで培った位置決め技術の活用で、高精度に安定した加工ができる。また、直観的な操作ができるパネルを採用した。価格は発信器とガルバノスキャナの組み合わせによって異なるが、1億円以上を想定している。

同社は20年、ウォータージェット方式のレーザ加工機「ルミナイザーLBシリーズ」を発表し、レーザ加工分野に本格参入した。今回フェムト秒レーザをシリーズに加えることで、数年後に年間100台の販売を目指す。

日本産機新聞 2022年8月5日

[ 工作機械 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

NKE 小型・軽量×高把持力×省エネを実現する最新エアチャック

自動化ラインやロボット活用に貢献 搬送機器や自動化機器の設計・製造・販売を手掛けるNKE(京都市伏見区、075・924・0653)は業界初となる革新的な二つ爪角型平行エアチャック『UltraForceシリーズ(ウルトラフ […]

全機工連 全国大会・関東大会を開催

460人が参加 自動車や生成AIの講演 全日本機械工具商連合会(坂井俊司会長・NaITO社長)は11月4日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で第45回全国大会・関東大会を開催。全国から機械工具商ら約460人が参加した […]

工作機械 25年9月度受注 11%増の1391億円を記録

内需は自動車の不調続く 日本工作機械工業会(日工会、坂元繁友会長・芝浦機械社長)はこのほど、2025年9月の工作機械受注額が前年同月比11%増の1391億4600万円になったと発表。7カ月連続で1200億円を超えた。 内 […]

トピックス

関連サイト