業界を超え複数の世界観 社会の変化とともに時代に合わなくなる言葉がある。「管理職」はそのひとつではないだろうか。人から成る組織、言い換えれば組織で働く人を管理する。「管理という言葉は統制や制御という意味合いを持つ。その責 […]
付加価値を生む人に コツコツ地道に、常に考える -仕事考-
期待の新入社員
今年も、もうすぐフレッシュな若者たちが日本の基幹産業、機械・工具業界に入ってくる。コロナ禍で就職活動も採用活動も大変だったろう。
麦は少し伸びた頃に踏み倒され、伸びてきたらまた踏み倒され強くなる。若者たちも経験をするだろう。農作業は根気を必要とする。畑1枚を耕そうとすると、昔なら鍬を使う。最初は、「まだこんなにやらないといけない」と思うが、毎日毎日コツコツと耕していると、徐々にゴールが見えてきて、楽しみに変わる。
元横綱大鵬の納谷幸喜氏は、「最初から稽古が好きな力士はいない。だから嘘ばかり言ってごまかす。遮二無二やらされるうちに、あいつに勝ちたいとか欲が出てきて、進んで稽古をやるようになる」と言っていた。会社でも同じ。嫌なことも、逃げたいようなことも、何故するのかわからないようなことも、与えられた仕事をコツコツと地道にやり続けることから始まる。
しかし、言われたことを、ただ一生懸命やるだけでは成長しない。「自分ならこうする」「こうした方が良いのではないか」と考え、疑問を持ちながらやることが成長に繋がる。たとえ単純作業でも、どうすれば効率を上げられるか、どうすればきれいにできるだろうか、どうすればミスを無くすことができるだろうか、どうすればこの資料を見やすくできるだろうか…など絶えず考えながら取り組むことで着実に成長し、戦力になる。
突き詰めれば、上司や社長が求めることを理解し、仕事をする練習、復習が大切だ。さらに言えば、経営的発想で物事を考えられる人が求められる。
会社は、大きく分けると、仕事をする人と作業をする人がいる。若者たちには一言一動が付加価値を生み出すような仕事人になってほしい。
一方で、竹のように暴風でも折れないしなやかさも必要だ。竹に節があるように、仕事をするときは仕事に集中し、遊ぶときは遊び、けじめのある生活をすることが人としての強さにもつながる。そんな、社会人に成長してもらいたい。
日本産機新聞 2022年3月20日
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