日立産機システム(東京都千代田区)は既存機から新型コンプレッサへの置き換えで削減できた二酸化炭素(CO2)の排出量をクレジット化するサービスを2026年度に開始する。クレジットは市場で売却し、得た収益はユーザーに還元する […]
目指せマーケットリーダー 「あ、それ」自分もそう思う -仕事考-
ロングテール市場
「ビジネス」は、事業目的を達成するために、人・物・金・情報などの諸資源を効率よく活用し「顧客のニーズを満たすこと」にあり、自社や自社製品・サービスを顧客に選んでもらわなければならない。そして、マーケットリーダーになれば、スケールメリットを得られ、知名度も上がりリーダーとしての信頼も高まる。結果的に利益率を確保でき、次に向けての投資も実現でき好循環に繋がる。
選んでもらうには、顧客が望む結果やアウトプットを提供する必要がある。しかし、日本の人口1億2500万人、世界76億人を対象に考えても、全ての人を満足させられるものを提供することは有りえない。顧客が望むことを明確にするには、比較的小規模なロングテールの顧客層を対象に考えた方がわかりやすい。
トラスコ中山は、年間需要の少ない商品をロングテール商品として在庫を揃え、顧客の好評を得ている。即納できる商社は少ない。
また、タップ(小規模市場とは言えないかもしれないが)で知られるオーエスジーは、世界シェアが3割を超えているが、「まだまだ自分たちの知らないニーズがある」と、顧客の不満解消に向けて貪欲に取り組んでいる。
単にロングテール市場向けの商品を揃えたからと言ってマーケットリーダーになれるわけでない。その商品やサービスを顧客に紹介し、ファンになってもらう必要がある。
そのカギは、顧客の不満解消をどのように取り込んで商品開発をしたかにある。潜在的な不満もあるかもしれない。こんな不満を持っている人に開発しましたと説明する。「あ、それ。自分もそう思う」と顧客が思ってくれれば第一段階はクリア。
次に、どれ位の効果があるかを紹介。効果に満足してもらえれば、きっと「それが欲しい」「それをお願いします」と言ってもらえる。顧客は、商品やサービスが欲しいのではない。それらによって得られる結果が欲しい。顧客を絞り込むことで顧客の顔がはっきり見え、自社の商品・サービスの特長も明確にできる。
社員も説明しやすくなるに違いない。絞り込んだお客様に感動を提供し、ファンになってもらうことこそビジネスではないか。
日本産機新聞 2021年9月5日
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