2025年4月2日(水)

エヌティーツール MC用高圧洗浄ツールを発売

部品に残った切屑を除去

アドヴィックスと共同開発

エヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は自動車用ブレーキシステムを手掛けるアドヴィックス(愛知県刈谷市)と共同開発したマシニングセンタ用高圧洗浄ツール「Boost Master(ブーストマスター)」(写真)を発売した。マシニングセンタで加工後の部品に残った切屑の除去を機械1台に集約し、工程改善による生産性向上や大幅な省エネなどカーボンニュートラルの実現にも貢献していく。

自動車産業など機械加工現場の切削や穴あけ加工ではマシニングセンタが幅広く使用されており、従来、加工後の部品の洗浄は高圧洗浄機を使った手作業が一般的だ。

Boost Masterはマシニングセンタ機内に取り付け、加工から洗浄まで1台に集約し、生産性向上などに貢献できる。特長は
①切屑を狙い撃ち除去(φ7深さ100㎜穴底の切屑も0.5秒で除去)
②工程集約・作業改善で生産性向上(高圧洗浄機レス、遊休マシニングセンタの活用)
③洗浄工程の使用電力の大幅低減(機外高圧ポンプ、冷却装置不要で製造現場のカーボンニュートラルに貢献)
④設備の稼働率向上へ(切屑が原因の故障による停止ロス低減、刃具同等の段取り性能)があり、クーラント(1.5MPa以下、3ℓ/分以上)を噴射機構部にあるギヤポンプで増圧し、最大15MPa(連続)で噴射し、切屑を除去する。

同製品の製造、販売、保守サービスは工作機械用ツーリングを手掛けるエヌティーツールが担い、初年度1000台の販売を目指す。また、同社とアドヴィックスは大型マシニングセンタに対応するBoost Masterの次世代モデルの開発を進めており。製造現場にイノベーションを起こし、効率的な生産ラインの実現を図っていく。

日本産機新聞 2021年8月20日

[ 工作用機器 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

キトー ウェビナーで点検方法解説 【アフターサービスに商機あり】

キトー ウェビナーで点検方法解説 【アフターサービスに商機あり】

ウェビナーで点検方法解説 キトーは製品の点検方法や、故障の原因と対策などをテーマとしたウェビナーを開催している。大手企業の保全担当者から中小企業の現場作業者まで幅広いユーザーが対象。これまで接点を持つのが難しかった顧客層 […]

タナカ善 新本社でリクルート強化 【京都特集】

デジタル人材の開発へ 『工作機械から切削工具までのトータルアドバイザー』として高い専門性を活かした営業活動を展開するタナカ善(京都市伏見区)は2020年に本社を移転。働きやすい環境を整えつつ、工作機械や切削工具のテスト加 […]

三光機工 成果主義と現場裁量のバランス【京都特集】

顧客の役に立つ営業を 軸受・伝導機器から油空圧・制御・計測機器、省力機器までモノづくりに必要な機器を販売する三光機工(京都市南区)は2022年、手狭になりつつあった本社を移転。伸び伸びとした環境下で成果主義と現場裁量のバ […]

トピックス

関連サイト