2025年12月22日(月)

ユアサ商事 ロボットシステム開発

中小企業を中心に提案

低価格で導入しやすく

ユアサ商事はこのほど、機械加工の自動化を手軽に実現できるロボットシステム「ロボコンボ」を開発した。価格を抑えるとともに、簡単に既存機に取り付けたり、手軽に設置できたりするなど、パッケージ製品として販売する。コストや運用面で、自動化システムの導入に悩む中小企業を中心に提案する。

子会社のロボットエンジニアリング(群馬県前橋市)と共同で開発した。第一弾のマシニングセンタ(MC)向けシステム「ロボコンボM1」は、機能を絞るなどして、基本仕様では価格を640万円に抑えた。

システムはワークや治具の着脱を行うロボット部と、ワークストッカー部で構成。ワンタッチの位置決め機構で、ユニットの移動や再設定を可能にしたほか、既存機への取り付けができる。ロボット部とストッカー部ごとの販売が可能で、自由に組み合わせることができる。ストッカーはいくつかのグレードから選択でき、レベルに合わせた自動化に対応する。

人手不足に加え、コロナ禍で非接触ニーズから、自動化の需要は高まっている。一方で、ロボットの価格を上回る自動化のシステムや、システム構築の難しさなどから、導入をためらう中小企業は多い。こうした導入がなかなか進められない中小企業を中心に提案する。

同社では「MC用だけでなく、旋盤や研削盤向けのシリーズも発売する予定で、ユーザーの自動化を後押ししたい」としている。

日本産機新聞 2021年8月5日

[ ニュース ][ ロボット ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

経済産業省  航空機武器産業課 航空機部品・素材産業室  西山  正室長に聞く【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

供給網の強靭化、重要性高まる 経済産業省は2024年4月に「航空機産業戦略」を策定し、今後の方向性を打ち出した。成長のカギの一つとして挙げるのが、サプライチェーン(供給網)の強靭化。安定供給を実現するため、国内に加え、海 […]

航空機部品メーカー・オオナガの取り組み【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

ベトナムの格安航空会社(LCC)がボーイングに200機を発注するなど航空機の需要が急拡大しているベトナム。旺盛な航空機の需要増に合わせ、欧米の航空機や部品メーカーが現地でのサプライヤー開拓を進めている。ベトナムで航空機部 […]

航空機産業を支える注目7社の生産財【特集:航空機産業-アジアの需要を掴む-】

アジアでは新興国の人口増加や経済成長、インフラ需要などに伴い、航空機産業は今後さらなる伸びが期待されている。政府もこうした需要拡大を見込み、アジアでの航空機産業へのサプライチェ—ン参画を強化するため、補助金や官民連携など […]

トピックス

関連サイト