2026年9月10日(木)

常に能力不足を補う 実るほど頭を垂れる稲穂の如く −仕事考−

人生、死ぬまで勉強

「人生、死ぬまで勉強」とはよく言ったものだ。

生まれて間もなくハイハイ、歩き方を覚え、言葉を話し、文字を習う…。小・中学生は、義務教育であり、高校・大学もお金を支払って教えてもらっているのだから、その成果は自分自身の責任であって、誰にも責められることはない。成績が悪いと、親には責められるかもしれない。もちろんスポーツも勉強の一つである。

就職しても、勉強はついてまわる。今度は、お金をもらって勉強するのだから、成果がついてこなければ責任が問われる。

20代、入社当時は、会社や業務、業界のことをひたすら勉強しなければならない。30代・40代になれば経験も積み能力アップをしており、勉強の必要はないかというとそうではない。たとえば、若手社員よりもベテラン社員の方が仕事の能力が高いはず。ところが、30代・40代の社員より20代の方がいい仕事をする場合もある。それは、過去の経験や知識が柔軟な発想を妨げ、最適方法を見つけられないというケースが考えられる。

それならば、勉強するしかない。しかも、20代のようにひたすら勉強すれば良いというものではない。30代・40代になると、業務遂行能力や新技術などに加えて自分に欠けている部分や能力を補い、強化するための勉強が必要だ。40代では、管理職に就く人が増えてくるだろうが、体力や頭の回転は衰え始める。そんな中で部下や後輩を育成し、能力を磨くマネジメント力も向上させなければ。自身もそうだが、年を重ねるたびに覚える力、新しいアイデアを思いつく能力は衰えていく。

年を重ねても会社が必要とする能力を100%発揮しようとすれば、20代以上に勉強するしかない。しかも、本を読むだけではなく、本で得た知識を現場で試し、活用しながら、頭と体で覚えたものを整理していく。責任も大きくなるので20代よりも大変だ。

周囲を見渡して、年を重ねるほどに勉強している社員がどれだけいるだろう。ぜひ、自分には足りないものだらけだと謙虚になって、勉強の必要性に気付いてほしい。そして広いジャンルの本を読むところからスタートする1年であって欲しい。

日本産機新聞 2021年1月20日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

機械工具上場商社2026年4-6月決算 全社が増収、半導体装置向け設備・工具の需要拡大

5社が業績予想を上方修正 機械工具上場商社の2026年4‐6月期決算は、全社が増収だった(トラスコ中山、ユニソルホールディングス、MonotaROは1‐6月期、NaITOは2‐4月期)。半導体製造装置向けの設備や工具需要 […]

AIロボットをもっと身近に 大阪で垣根を超えて技術を磨く勉強会

誰でもAIとロボットに触れ、語り合える場をつくろう——。8月20日、グランフロント大阪北館(大阪市北区)の関西電力エナレッジで「AIロボット持ち込み勉強会」が開かれた。会場にはロボットエンジニアから、ロボットを自作する個 […]

根幹探り重い問題から手をつける【現場考】

納期遅延が頻発、乱雑な現場、人手も足りないー。そんな工場を数年で立て直した40代の工場責任者に話を聞く機会があった。「当初は何から手を付けてよいか分からない状況だった」という。 まず取り組んだのが現状把握。課題を掴むため […]

記事ジャンル

関連サイト