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特集:食品産業 〜関連製品紹介〜
注目9社の工具・機器・装置
食品衛生法改正に伴って、HACCPに沿った衛生管理への対応に迫られる食品産業業界。一言でHACCPへの対応といっても、製品をステンレス製にすることで錆びを防いだり丸洗いできるようにしたり、製品のカラーを変更することで異物混入を発見し易くしたりするなど、その手法は様々だ。また、人手不足への対応や生産性の向上など、従来からの課題も数多くある。本特集では、HACCP対応のサポートやユーザーの課題を解決する、様々な製品を紹介する。
異物の混入防止、錆びず洗いやすく −衛生管理サポートする独自の工夫−
扱いやすく清掃しやすい アマノ「オールステンレスボディ集塵機『SPシリーズ』」
アマノの「SPシリーズ」は、食品業界など製造工程で吸湿性、潮解性のある粉体を扱う現場に向けて開発された本体内部の日常的な清掃性に優れた集塵機。「日々の清掃性」にこだわって開発したため、扱いやすく厳重な衛生管理が求められる製造工程に適している。
機能、構造の両面からメンテナンス性を大幅に向上させた。本体には防錆効果の高いステンレス製を採用し、内部の水洗いを可能にした。また、集塵フィルターも縮みにくい素材を採用しているため、水洗いすることができる。
工具やネジを使わず、レバー操作のみで集塵フィルターの着脱、払落し部や点検扉パッキンなどの取り外しが可能。集塵した粉体が溜まるバケットも薄板で軽量なため、簡単に清掃できる。
異物混入リスク軽減 カネテック「テスラメータ『TM-801』」
食品衛生法改正(2019年6月)にともないHACCPによる衛生管理が義務化され、異物混入リスクの軽減を開発コンセプトに、いち早く商品化した。
①磁性材料除去マグネット装置の磁力を測定することで、温度や経年劣化の減磁(磁力が下がること)を即座に把握し、異物混入リスクを軽減②直流磁束密度測定の高分解能モード精度を向上させ、交流磁束密度測定の周波数対応領域を拡大(40~500Hz)③HOLDモード時のサンプリングスピードを1・5倍高速化し、乾電池・ACアダプタ・USBの電源対応し、USBで測定データをパソコンに出力することも可能④250㌘と小型軽量で使いやすい⑤年1度の定期的管理を推奨。
改正法適合の樹脂採用 協育歯車工業「青POMシリーズ」
協育歯車工業の「青POM(青色ポリアセタール樹脂)シリーズ」は改正食品衛生法に適合した、安全に使用できるギヤシリーズ。食品機器、包装機器、一般産業機器などの機械に適している。
青POMシリーズに採用した材料は2020年6月に施行された「改正食品衛生法」と、欧米の食品に関連する規制「食品接触用途規制」に適合したエンジニアリングプラスチックとして、材料メーカーが宣言したもの。
青POMの青色は、自然界に無い色として、食品機器、包装機器の業界では、異物の混入、付着が、容易に発見し易くするため、積極的に採用されている。歯車強度は、白色POMと同等を確保したが、同社では「MCナイロンと比較し少し強度がダウンするので注意して欲しい」としている。
安全性確保を重視 大喜産業「協働ロボットSawyerなど」
近年、労働人口の減少は大きな社会問題になっている。特に食品工場の現場は工業製品に比べ、形やサイズのばらつき、頻繁に起こる商品の変更など、完全自動化は難しいとされていた。そこで人とロボットが協力して労働力不足を補うことをコンセプトに開発されたのが協働ロボット。人と共に働くため、安全性や操作性に優れている。
同社はRethinkRobotics社のSawyerをはじめ、ユニバ
ーサルロボット社やMiR社の自立走行型ロボットなど様々なロボットを取り扱い、現場の安全性を考慮したロボット提案を進めている。すでに協働ロボットはカフェでのコーヒー提供や居酒屋の酒提供などで活躍し、MiR社の自立走行型ロボットはレストランの配膳など活躍の場は広がっている。
ボルトのゆるみを解決 冨士精密「U-NUT」
同社の「U‐NUT」「FINE U‐NUT」は、ゆるみ止めナットの代名詞としてバイク・産業機械・半導体製造装置など幅広い分野で活躍している。プリベリングトルクタイプで特殊な工具も必要なくゆるみ止め性能に優れ、締結機能・脱落防止・再使用性・コスト削減に貢献し、これまでボルト・ナットのゆるみに関する多くの課題を解決してきた。
さらに、ユーザーのニーズに応えるため、様々な角度から衛生管理に必要な安全性を検証する試験機や測定器を揃え、各種試験を実施。また、耐食性のあるSUS316L・SUS329J4L・チタンほか、軽量のアルミニウムといった特殊材質や特殊形状に対応したゆるみ止めナットも製作するなど、食品工場や食品機械メーカーの様々なニーズに応える。
オイルフリー並みのエアー フクハラ「高性能オイルミスト吸着捕捉装置」
HACCP、食品産業に貢献するエアーコンプレッサ—周辺機器を各種取り揃え開発・販売し、環境関連商品で貢献し国・県の機関より幅広く受賞。
オイルバスターは、①高性能吸油材などが精密に充填されており、無電源で圧縮空気の油分濃度を「オイルフリーコンプレッサー並み」の0・0005wtPPm以下にする装置である②除油性能は約2年持続する。15“相当の給油式コンプレッサーにオイルパスター(OB2000型)、ドレンデストロイヤー(PSD15型)を装備して使用すれば、オイルフリーコンプレッサーを単体で購入する場合よりも、年間約98万円を節約することができる…など。
「現在給油式コンプレッサーを使用しており、オイルフリーコンプレッサーへの変更を考えている方はご検討頂ければ幸いです。詳細は当社担当のN福原までお問合せ下さい」(関係者)。
省エネ運転を実現 三井精機工業「オイルフリーインバータスクロールコンプレッサ『D-escal』」
三井精機工業の「D‐escal」は、オイルフリー式インバータ制御のスクロールコンプレッサ。モータ出力3.7“、吐出し圧力は0・7M批、吐出し空気量は430L/min。吐出空気に不純物を含まないため、食品・医薬品・化粧品産業など幅広い現場に適している。
インバータ制御による使用空気量に合わせた回転制御や、必要以上の昇圧が無くなる圧力一定制御などによって省エネ運転を可能にする。
また、同社の精密加工技術を駆使した高性能スクロールや高精度部品の採用によって、高効率化を図った。加えて、本体の組立精度も高く、騒音値49㏈と低騒音や低振動を実現した。本体寸法は、幅550㎜、奥行き900㎜、高さ970㎜。
洗浄のしやすさを追求 南出キカイ「サニタリーポンプ『TCPシリーズ』」
南出キカイが取り扱っているトーケミ製のサニタリーポンプ「TCPシリーズ」は、洗浄のしやすさを追求した製品だ。モーターや接液部、ベースに至るまでステンレス製のため、水で丸洗いしても錆や塗装剥離が発生しない。
また、接液部はクランプや蝶ボルトで接続しているため、スパナ一本で分解ができ、洗浄がしやすい。加えて連続使用温度が100度まで対応可能で、CIP洗浄(自動洗浄システム)にも対応。防塵性能がIP65のステンレスモーターを搭載。洗いやすいだけでなく、モーターカバーの内部に埃や虫といった異物が混入するリスクも軽減する。特に、飲料製造ラインの移送ポンプや、食品・飲料プラントの洗浄、殺菌ポンプとして、多く使用されている。
異物混入対策に最適 明治機械製作所「洗浄ガン『SEN3』」
一般的に市販されているプラスチック製洗浄ガンを使うと、洗浄ガンの破損時にプラスチックが混入する危険性が起こる。
この問題の対策として洗浄ガン「SEN3」はオールステンレスを採用し、破損リスクを軽減。万が一破損した場合も金属探知機で金属片の回収が可能で食品の異物混入対策に最適だ。
さらに、洗浄ガンを使わずホースによる直接放水の場合は蛇口の栓を止めるまで水が出っ放しになるが、洗浄ガンを使うと引き金によるON‐OFFの切り替えで節水効果も期待できる。引き金の握りの強弱で流量調整も可能だ。また、切替ノズルの場合、状況に応じてノズルをスライドすることで噴流・直流の切り替えもできる。また、女性が作業することを想定し、170gと軽量でコンパクトか
つ握りやすい形状にした。
日本産機新聞 2020年12月20日
TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]
ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は福岡県筑紫野市に九州事務所を開設し、九州地域での迅速かつ細やかなサービスを提供することで顧客の課題解決に応えていく。住所は福岡県筑紫野市原田 […]