2025年2月13日(木)

高精度ロール研削盤を発表 −ジェイテクト –

 ジェイテクトは高精度なロール加工を実現する研削盤「GR7i‐400ULTIMATE」を発売した。世界初のロール部テーパ自動調整機能と加工負荷を検知し加工条件を自動補正する機能や熟練者による組付などで、世界初の円筒度0・5μm/mの高精度を可能にした。同時に、あらゆる産業の大物部品加工に最適な大型横形マシニングセンタ「FH12500SX5‐i/FH12500SW5‐i」も発売。新開発のハイパワー主軸を標準搭載している。

 高精度ロール研削盤「GR7i‐400ULTIMATE」は匠の技をいかに自動化できるかをテーマに開発。そこで機械にAI機能を搭載し、ロール部テーパの自動調整を実現。熟練技能者が手動で行っていたテーパ測定・調整をなくすことで誰でも簡単に調整・加工ができる。さらに、同社独自の加工負荷検知システム「ロードチェッカー」でメッキなどの素材形状バラツキによる加工負荷を検知し瞬時に自動で補正。自動化による人作業レス、やり直し作業レスを図った。

 また、主軸台、心押台、スライド機構に「TOYODA STAT BEARING」を採用し、油膜の平均化で高精度化と減衰性が高く振動を低減。また、動くものすべてに金属接触なくし無限寿命を実現。さらに、ベッド支持展の最適化やテーブル上装置の固定方法最適化といった設計を行い、熟練技能者の精密な組付により、世界初の円筒度0・5μm/mの高精度化を実現した。電気自動車市場の急成長で車載用電池の製造には大型で高精度なロールが必要になり、積層コンデンサなどの半導体、タブレット端末用ディスプレイなど薄膜フィルム製造設備にも高精度なロールが必要とされている。

 また、同時に大物部品加工向けの大型横形マシニングセンタ「FH12500SX5‐i/FH12500SW5‐i」を発売。最大工作物振りφ2400㎜、高さ2000㎜とクラス最大級のワークの積載が可能。さらに、最大トルク2200N・mの新開発主軸「KAIJU SPINDLE」を搭載し、鉄フライス加工切削量1830㎤/分を実現した。AI機能であるエッジチェッカーを搭載し、加工データの蓄積から工具寿命を判断し、最適な工具寿命を可能にしている。

日本産機新聞 2020年12月5日

[ 工作機械 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

菱和 ECサイト武器に強みを磨く

研磨材のドクターに 研磨材専門商社の菱和(大阪市西区、06・6538・0271)は昨年6月、ECサイト「R-GEAR」を立ち上げ、販売店の利便性向上と業務効率の改善を加速させている。同サイトは研磨材関連に特化しているのが […]

カワタテック 外段取りで自動化促進【特集:工程短縮】

パレットチャンジャ「SP4770G」 変種変量生産にも対応 25年以上前からファナック製ロボドリルに対応するパレットチェンジャを2機種(SP3970G・SP3950G)揃え、国内外で2000台の納入実績を持つ。 今回、新 […]

オーエスジー 切削だけで樹脂鏡面仕上げ【特集:工程短縮】

「ディスクカッタ+単結晶ダイヤモンド」 バフ研磨不要で大幅時間短縮 オーエスジーはディスクカッタ「PFDC」に単結晶ダイヤモンドインサート「DM001」を追加、11月20日から販売開始した。 切削加工だけでアルミニウム合 […]

トピックス

関連サイト