2022年6月26日(日)

三叉路…

 〇…白いつなぎに、統一された色のジャケット、腕にはデザイナーが作成したロゴマーク。トラブルや困った人がいれば社内外に関係なく駆けつけ、どんな問題でも解決する。その姿は救急隊員のようだ。

 〇…この集団は、ある部品加工メーカーが社内に設置した技術エキスパートの特別チーム。あらゆる加工やトラブルを経験し、圧倒的なレベルの技術者のみが他薦で選ばれる。必然、高齢の人材が多くなるが、社内でたった5人のメンバーはあこがれの的だという。

 〇…チームを組織した理由は2つある。1つは「シニア人材の活用」。社長曰く「能力の高い技術者が教育係だけではもったいないし、シニアが誇りを持って活躍できる場と雰囲気を作りたかった」。もう1つは現役の技術者に長いキャリアパスを示すこと。「長く働いて、あそこを目指したいと思って欲しい」。

 〇…機械工具業界と製造業では、蓄積したキャリアやノウハウの活かし方は異なる。しかし、先の社長は言う。「若者はいずれベテランになる。彼らがこうなりたいと思える姿を示すことはどんな企業にも必要」。シニア世代の活用方法を考えることは、若手世代の育成にも通ずる。

日本産機新聞 2020年10月5日

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