2024年6月25日(火)

下位をレベルアップ 〝考動〟を促す

2:6:2

 会社組織は2:6:2の割合で3つのグループに分類されると言われる。上位の2割は、優秀なグループで、高い能力と生産性を有する。自律的に仕事をし、仕事を任せられる。中位の6割は、平均的な集団で、指示されたことはソツなくこなすが、指示待ちが多い。下位の2割は生産性が低く成果が上がらなく、仕事を任せられないし、任せたくない社員だ。

 会社はアメーバのように常に動く。このため、上中位の負担が増えないように下位の2割を切ったとしても、残りの8割の中で変化が起こり、また新たに下位の2割が形成される。優秀な人ばかりを集めたつもりでも、やはり2:6:2に分かれるらしい。全員が上位の人たちだったらどんなにすごい会社になるだろうと考えるが、それは現実的でない。人間は不思議な生き物だ。

 下位の2割も必要だと思う方がいい。いざという時に役に立つ。碁に例えれば、捨て石にする。捨て石は、後に輝くことになり、用は使い方になる。上位・中位の人達は、普段から忙しく仕事をしており、緊急事態が発生した場合下位を即戦力として使うことを考えたい。下位者出番が生まれる。

 しかし、本当にそれでいいか。中小零細企業にそんな人的余裕は無い。2:6:2に分化することは当然と認識しながらも、下位の2割が入れ替わるか、心を入れ換えてもらい全体のレベルアップを図るしかない。しかし、ダントツに社内のレベルについていけていない人は、「辞めさせてあげた方」が本人のためにもなる。

 さて、一般的に人は60%~50%しか能力を発揮していないという説がある。もし、100%出しているとしたら、少し加減して余裕を持たせた方がいいだろう。ただ、自分では頭も体もフルに仕事をしていると思っていても、実は第3者からすれば「もっと効率化する工夫ができないんだろう」と見られていると認識したい。上位の人はさらに効率アップの知恵を絞り、中・下位の人は能力を70%以上発揮するよう思考転換を計る〝考動〟を指導したい。

 上司は、社員たちの能力・特性を把握し、どんな仕事をさせることが最適なのか、どうすれば発揮能力の割合を上げられるのか…に腐心したい。コロナ禍の時期、社員にはもう一段の成長のためにギアの切り換えを期待する。

日本産機新聞 2020年10月5日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

【連載企画:イノフィス、次なる戦略②】折原  大吾社長インタビュー
作業や業界に特化した製品開発

イノフィス(東京都新宿区)は今年8月、腰補助用装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」の新しいモデル「GS-BACK」を発売した。既存モデルの「Every」に比べ、軽量で動きやすく、これまで以上に幅広い現場での活用が期待さ […]

TONE 本社を河内長野工場に移転

TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]

エヌティーツール 福岡県筑紫野市に九州事務所を開設

ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は福岡県筑紫野市に九州事務所を開設し、九州地域での迅速かつ細やかなサービスを提供することで顧客の課題解決に応えていく。住所は福岡県筑紫野市原田 […]

トピックス

関連サイト