2026年10月12日(月)

この人に聞く –ノダキ 野田 典嗣社長–

 最近よく耳にするSDGsとは持続可能な(サスティナビリティ)開発目標として2015年に国連サミットで採択された国際目標。「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」「ジェンダー平等を実現しよう」「住み続けられるまちづくりを」など17の目標があり、企業も事業テーマに取り入れている。機械工具販売店のノダキ(名古屋市西区)もその1社で、事業継続と社会貢献を両立できる商品やサービスを展開。今年6月に駄菓子メーカーの共親製菓(名古屋市西区)とコラボし、熱中症対策商品「現場の相棒 塩ビタミンゼリー」を開発。駄菓子の良さを活かしつつ熱中症対策につながると現場作業者から好評で、小学生をはじめ、スポーツチームやイベントにも寄贈している。SDGsに対する思いを野田典嗣社長に聞いた。 

「現場の相棒」がヒット

SDGsに取り組んだ理由は。

 国連で採択された時から興味を持っていた。会社は地域に支えられて存在するものだと思っているので、社会貢献や地域貢献として震災への寄付などに取り組んできたが、会社のお金を使うため、社員のことも考え継続できるものでないと難しい。そこで40歳以下の社員でSDGs推進委員会を立ち上げ、「住み続けられるまちづくり」をテーマに、社会貢献しながら販売できる商品開発に取り組んだ。

そこから現場の相棒が生まれた。

 現場の相棒は昨年から考えていた企画で、美味しさを重視して開発した。従来の熱中症対策商品は味に難があるという意見が多く、食べ続けられる商品にこだわった。

 また、夏場だから冷やしたり、凍らせると美味しさが増すように工夫し、それとSDGsにつながる様々なアイデアを盛り込んだ。商品はボトルと詰め替え用を用意し、無駄なプラの廃棄削減や女性社員も開発に携わり、ジェンダー平等をパッケージに反映させている。

販売後の反響は。

 6月に販売して以降、様々なメディアに取り上げてもらい、異業種から声がかかるなど販売先は業界外にも広がっている。また、小学生など子供たちやイベント関係、フェンシングや女子サッカーといったスポーツチームなど様々な方面へ寄贈または共同寄贈も積極的に行っている。中には個人の方から豪雨などで被災した地域のボランティアの方へ寄贈してほしいと依頼されたこともある。

SDGsで大切なことは。

 会社や業界の発展ありきだと思う。それにはアイデア次第のところもあるが、現場の相棒で熱中症の意識向上につながれば、少なからず社会貢献になったと思う。その貢献を持続可能(続ける)にしていくために、どうすればよいか。赤字事業では続けることはできない。先ほどのボランティアへ寄贈する話も、多くの方に届けるために、SNSで資金を募って寄贈した。これも持続していくためのアイデア。

次なるテーマは。

 おかげで現場の相棒は約80万本出荷(7月末時点)し、ものづくり現場ほか、SNSなどを通じ業界外からも関心を持ってもらうことができた。今は冬場でも熱中症になる現場もあるので、生産を続けながら冬用の新商品開発に取り組んでいる。

日本産機新聞 2020年9月20日

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