2024年12月11日(水)

感染予防器具を開発 –オーエスジー–

ドアに触れず開け閉め –病院に寄贈も–

 オーエスジーは、ドアノブや、エレベータのボタン、タッチボタンなどに直接手で触れることによるウイルス感染を防止する携帯タイプの感染防止器具「フォックスフィンガー」を開発、7月15日から販売を開始した。

 フォックスフィンガーの名前は、機能を重視して設計を追求するうちに、全体のイメージがきつねに似ていることに気づき、同社本社のある豊川市の 豊川稲荷のきつねにちなんで名付けた。

 同社では医療従事者への感謝の気持ちを込めて、医療用のN95マスク、サージカルマスク、防護服等を豊川市民病院、豊橋・新城市民病院に寄付しており、今回フォックスフィンガーも寄贈した。これを機に多方面から問い合わせがあり、当初3Dプリンタで製作していたものを急遽金型による量産に踏み切った。

 本製品の購入・問い合わせは、最寄りの同社営業所まで。一般には地元プロバスケットボールBリーグの運営にあたっているフェニックスを通じて販売する。

 「フォックスフィンガー」は、長さ11㎝、重量約21g。材質はポリカーボネート(病院に寄付した製品は、ポリエステル系樹脂)。押す、ひっかける、ひっかけて回す、ドアの開閉などができる。人間工学に基づいた握りやすい3D形状のグリップで、せっけんやアルコールで洗浄して清潔に保つことができる。

 開発を担当した藤井氏は、細菌やウイルスを宇宙空間に持ち込まないために厳重な管理をされている人工衛星の部品製造に携わっており、その経験やノウハウを生かして開発。今後も改良を重ねていく予定だ。

日本産機新聞 2020年7月20日

[ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

【連載企画:イノフィス、次なる戦略②】折原  大吾社長インタビュー
作業や業界に特化した製品開発

イノフィス(東京都新宿区)は今年8月、腰補助用装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」の新しいモデル「GS-BACK」を発売した。既存モデルの「Every」に比べ、軽量で動きやすく、これまで以上に幅広い現場での活用が期待さ […]

TONE 本社を河内長野工場に移転

TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]

エヌティーツール 福岡県筑紫野市に九州事務所を開設

ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は福岡県筑紫野市に九州事務所を開設し、九州地域での迅速かつ細やかなサービスを提供することで顧客の課題解決に応えていく。住所は福岡県筑紫野市原田 […]

トピックス

関連サイト