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仕事考…
自由な発想と想像力で –経営的視点を持って–
新しい時代・人間の強み
新型コロナウイルス感染の第2波を警戒しながら、そろりそろりと動き出した。マスク、手洗い、ソーシャルディスタンス、リモート…など新常態ができつつある。期せずして働き方改革が急速に進むことになり、営業方法やプロモーション手法・スタイルも大きく変わってきた。
今は、緊急事態宣言により客先への訪問ができなくなり、売り上げの激減で、「会社は誰のためにあるのか」を改めて考える機会になった。利益を稼ぐためだが、それは、①社員の生活安定・向上であり、②株主への利益還元、③社会貢献、何よりも④会社を存続させるため…と考えた。
第一は、社員の生活のためだろう。ところが、業績が厳しくなっても会社にぶら下がっている社員を見ると、そこまで社員のことを考えなくてもいいのではないかという気持ちも芽生える。
やはり、社員全員には経営的視点、経営者意識を持つようになってほしい。それは、利益に対する責任感であり、コスト意識、いざというときの判断、広い視野など、いろいろな要素がある。何時でもトップに代わり指示し、会社を継続できる人材になってほしい。
新常態は、過去の経験はもはや役に立たない。過去に実績を残してきたある一定の年齢層の成功事例や教訓は、これからの社会では通用しないと考えないといけない。トラスコ中山の中山哲也社長は「過去の延長線上に未来はない」と言い続けている。「誰もが思いつき、誰もが進む方向に成功の文字はない」とも。まさに今がその時だと思っている人が多いのではないだろうか。独創的な発想が必要なのだ。それができるのは人間しかいない。
社内では「〇〇だけはしてはいけない」という言い方をしている。例えば「信用を失うようなことだけはしてはいけない」。言い換えれば、「信用を失うこと以外は何をしても構わない」。
コンピュータはシステム上、「こういう時はこうする」というプログラムを組んでいる。AIも同様だろう。だから、機械は「してはいけないこと以外はやっていい」という判断はできない。それが人間の柔軟性・幅の広さとの違いだ。
若い人たちには、自由闊達な発想と奇想天外な想像力を活かし、試行錯誤を繰り返しながらイノベーションの達成を願う。経営的視点を持って。
日本産機新聞 2020年7月3日
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