2025年4月3日(木)

三叉路

 ○…そのユーザーは40年前、マシニングセンタ3台を購入した。自動車の金型を手掛け、従業員は約10人。総額6千万円の投資は夢への切符であり賭けでもあった。しかしバブルが崩壊。新車の開発計画は白紙となり多額の借金が残った。会社は倒産、社長は行方をくらませた。

 ○…ある機械商社の社長が苦い思い出を話してくれた。疑う余地のない好景気。未来への投資は当然だった。けれど会社の規模や身の丈に合っていない過剰投資とも感じた。今思うのは、あの時思いとどめるように勧めていれば、という後悔だ。

 ○…ユーザーは命を懸けて機械を買う—。それからはこの言葉を胸にユーザーに向き合う。自動化やIT化。そんな時代の流行を求めてもオーバースペックは提案しない。事業内容や財務体質をしっかりと見極め、堅実に前に進むように二人三脚で寄り添う。

 ○…新型コロナの影響で受注は大幅に減った。それでも無謀な新規開拓や安売りはしない。今やるべきコスト削減の手法を勧めるなど、ユーザーのためを思う。なぜか。「良い時も悪い時もユーザーの命に寄り添う。それが商社の役割であり、将来、互いの成長へとつながるのだから」。

日本産機新聞 2020年7月3日

[ コラム ][ 三叉路 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

キトー ウェビナーで点検方法解説 【アフターサービスに商機あり】

キトー ウェビナーで点検方法解説 【アフターサービスに商機あり】

ウェビナーで点検方法解説 キトーは製品の点検方法や、故障の原因と対策などをテーマとしたウェビナーを開催している。大手企業の保全担当者から中小企業の現場作業者まで幅広いユーザーが対象。これまで接点を持つのが難しかった顧客層 […]

タナカ善 新本社でリクルート強化 【京都特集】

デジタル人材の開発へ 『工作機械から切削工具までのトータルアドバイザー』として高い専門性を活かした営業活動を展開するタナカ善(京都市伏見区)は2020年に本社を移転。働きやすい環境を整えつつ、工作機械や切削工具のテスト加 […]

三光機工 成果主義と現場裁量のバランス【京都特集】

顧客の役に立つ営業を 軸受・伝導機器から油空圧・制御・計測機器、省力機器までモノづくりに必要な機器を販売する三光機工(京都市南区)は2022年、手狭になりつつあった本社を移転。伸び伸びとした環境下で成果主義と現場裁量のバ […]

トピックス

関連サイト