2022年8月11日(木)

光工機(福島・郡山市) –販売店に聞く–

昨年台風19号で被災

ほぼ全ての在庫、設備が水没した

 昨年10月の台風19号で氾濫した阿武隈川。福島県郡山市では1400ヘクタールを超す地域が浸水し、多くの企業が甚大な被害を受けた。阿武隈川沿いの郡山中央工業団地に事務所を構え、伝導機器や機械工具などを販売する光工機もそのうちの1社だ。

 事務所は1.4mの高さまで浸水。机や棚は散乱し、泥だらけ。ほぼ全ての在庫が水没し、被害額は数百万円にも及んだ。また、同社は部品加工も手掛けており、併設工場に設備するフライス盤やマシニングセンタ、ワイヤ放電加工機などの加工機も全て水没した。

 「最初に事務所の状況を見て愕然とした。どこから手をつけて良いか分からず、『終わった』とすら思った」。小檜山真由美社長は当時をそう振り返る。

     

地元の機工会やメーカーと連携

約2週間で復旧した

 途方に暮れる小檜山社長だったが、その状況を救ったのが所属する郡山機工会(永﨑貴宏会長・永崎機工社長)だった。永﨑会長を中心にのべ50〜60人が掃除など復旧の手伝いに訪れ、約2週間で事業を再開することができた。商社やメーカーからもマスクや手袋、洗浄機といった物資の支援を受け、「協力してくださった方々には感謝しかない」(小檜山社長)。

 また、設備は知り合いから安く譲り受けたり、補助金などを活用。「設備が無ければ仕事も来ないと思い、とにかくすぐ動いた。機械メーカーの協力もあって、部品加工の仕事も早い段階で再開できた」(小檜山社長)。

こうしたハード面に加え、顧客データなどのソフト面は販売管理システムを導入していたことが役立った。売上実績や販売価格、図面といった顧客データの多くがシステムに残っており、「そこまで大きな問題が生じることもなかった」(小檜山社長)。早くに復旧できたことによって、近隣顧客の復興にも貢献することができたという。

 「阿武隈川は30年ほど前にも大洪水が発生している。自分も経験したはずなのに、どこか油断していた」(小檜山社長)。今回を教訓に、在庫品やサーバーといった重要なものはなるべく上に置くなどの対策を講じるようになった。「常に起こるものだと思って、備えておくことが大事。連携やITの活用もさらに強化したい」(小檜山社長)。

光工機

  • 本  社: 福島県郡山市田村町金屋字川久保5-1
  • 電  話:024-942-5615
  • 代 表 者:小檜山真由美社長
  • 創  業:1988年
  • 従業員数:4人
  • 事業内容:伝導機器、切削工具、油空圧機器などの販売、部品加工。

日本産機新聞 2020年6月19日

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