2025年12月31日(水)

新たに農業事業へ参入 –三協精器工業–

飲食事業も含め多角化

 ばね・スプリングメーカーの三協精器工業(大阪市東淀川区、06-6322-2931)は、北海道にグループ会社の士別三協(北海道士別市)を立ち上げ、農業事業に参入した。2017年に始めた飲食事業も士別三協に譲渡し、農業事業と飲食事業の2本柱で事業展開を図る。昨年末に士別市に新畜舎を建設し、めん羊(主にサフォーク種)41匹の飼育を開始。飲食事業では札幌市内にジンギスカンやラクレットチーズなどを提供する3店舗を展開しており、将来は育成した羊を店舗で提供していく。

 新事業について同社の赤松賢介社長は「当社の売上の25%は農機メーカーで、農機メーカーの顧客は農業になる。お客様のお客様になることで今まで見えなかった課題などを知ることができ、新提案などユーザー評
価につなげたい」と説明。顧客目線を持つことで課題解決や商品開発など新しい試みにつなげる考えだ。さらに赤松社長は「農業は機械化やシステム化が遅れている面があり、製造業のノウハウを活かせる分野だ」とし、今後はグループ間の社員交流を増やす予定だ。

日本産機新聞 2020年6月5日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

情報は未来を描くツール【現場考】

共有で終わらせず、先を考える 自分が所属する部や課、ひいては会社がどのような方向に進むのかという未来予想図を描くことは管理職の重要な業務の一つだ。ただ、これだけ先が読めない時代に未来を描き切るのは簡単なことではない。ある […]

山善・山本猛夫記念奨学基金 今年は4名を認定

山善は、経済的な理由等により、修学困難な学生をサポートすることを目的として、「公益信託山本猛夫記念奨学基金」を1992年に設立し、委託者として支援。今年度は新たに4名の学生が新規奨学生として認定され、11月17日に認定書 […]

大澤科学技術振興財団 25年度は助成9491万円

研究開発33課題、国際交流7件 大澤科学技術振興財団(理事長・大澤伸朗オーエスジー社長)は、2025年度の研究助成テーマを決定。11月7日にホテルアソシア豊橋(愛知県豊橋市)で贈呈式を執り行った。  今年度は、33件の研 […]

トピックス

関連サイト