2026年5月27日(水)

「不●」を常に意識する –新製品・新サービスに繋ぐ–

コロナ後を思う

 緊急事態宣言が一カ月半ぶりに全国的に解除された。日本人の意識の高さゆえか収束に向かっている。第2波を防ぐためには、今後も引き続き警戒をしながら、徐々に活動を拡げていきたい。

 この間、プライベートも仕事も不便な状況が続いた。新しい様式も生まれてきた。マスク着用やソーシャルディスタンスもそうだ。ビジネスにおいてはリモートワーク、オンライン会議、時差出勤などが急速に拡がった。パソコンやソフト会社の業績が好転した。他にも料理のテイクアウトや宅配も増えた。

 考えてみれば、「不便」「不安」を解消することで新しいことが始まると言える。当社においても、初めてオンライン会議を導入した。オンラインでの取材もやっている。支障なく話ができる。ややタイムラグがあったり、ほんの少しの感情の動きを捉えにくかったりするものの、大きな問題はない。これも5Gが普及すれば解消されるのだろう。

 しかし全てがオンラインでOKというわけではない。Eコマースの活用も拡大したが、ユーザーが知っている製品よりも優れた製品を提案できるのは人だ。やはりビジネスは人と人との繋がりが基本であり、それはF2Fでこそ培われる。F2Fをベースに、オンラインを有効に活用したい。

 我々は「不便」「不満」「不安」「不快」「不具合」「不確実」「不道徳」…など、数え切れないほど「不」のつくことを体験している。私も含め、より良くなるよりも、「不便」など「不」のつくことを解消できるものに優先的に支出する傾向がある。この「不」のつくものを解消するニーズを意識して生活すれば、新しいビジネスチャンスが見つかるのでは。そこで、顧客に「どんなことで困っている」のか、「何に不満がある」のかなどを聞くのが一番手っ取り早い。そこから新製品・新サービスを発想する。1顧客でなく異なる複数の顧客の困りごとを解消できれば、大きな商売に育つだろう。

 一方で、顧客が不便に気づいていない場合もある。トラスコ中山は、「顧客の利便性向上」の声のもと、地道にひとつずつ不便さを解消している。ジーネットが言っている潜在的課題の解決もそれだ。「不●」を読み取る必要があるのだが、常日頃から自分自身が感じた「不」のつくコトやモノを書き留めておきたい。

 常に「不●」を意識し、アイデアに繋げるコロナ後のビジネスのひとつが見えてくる。

日本産機新聞 2020年6月5日

[ コラム ][ 仕事考 ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

オーエスジーダイヤモンドツール、超硬インサートをダイヤモンド工具に再生

オーエスジーダイヤモンドツール、超硬インサートをダイヤモンド工具に再生

オーエスジーダイヤモンドツール(滋賀県高島市)は、摩耗した超硬インサートやバイトをダイヤモンド工具として再生させるサービスを5月1日から開始した。 廃棄予定だった超硬インサートを、鏡面加工用単結晶ダイヤインサートや切屑細 […]

ナベヤ、防振フットジャッキの振動を効果的に減衰

ナベヤ、防振フットジャッキの振動を効果的に減衰

機械や装置の水平調整に最適 ナベヤ(岐阜県岐阜市、058・273・6521)は振動を発生する装置や振動の影響を受けやすい装置の脚部に取り付け振動を効果的に減衰させる「防振フットジャッキFPK型」を発売した。 機械の精度が […]

【特集:新時代の食品工場】食品産業へ提案を強化する機械工具販売店・疋田産業の取り組み

自動化の具体例を見せて課題解決の方策を提案 人が近づくと動きがスローになる協働ロボットや、軸受のキズを検査するロボット−。疋田産業は金沢ロボットセンターに計7つのロボット活用事例を展示している。中小規模の食品メーカーは生 […]

トピックス

関連サイト