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「不●」を常に意識する –新製品・新サービスに繋ぐ–
コロナ後を思う
緊急事態宣言が一カ月半ぶりに全国的に解除された。日本人の意識の高さゆえか収束に向かっている。第2波を防ぐためには、今後も引き続き警戒をしながら、徐々に活動を拡げていきたい。
この間、プライベートも仕事も不便な状況が続いた。新しい様式も生まれてきた。マスク着用やソーシャルディスタンスもそうだ。ビジネスにおいてはリモートワーク、オンライン会議、時差出勤などが急速に拡がった。パソコンやソフト会社の業績が好転した。他にも料理のテイクアウトや宅配も増えた。
考えてみれば、「不便」「不安」を解消することで新しいことが始まると言える。当社においても、初めてオンライン会議を導入した。オンラインでの取材もやっている。支障なく話ができる。ややタイムラグがあったり、ほんの少しの感情の動きを捉えにくかったりするものの、大きな問題はない。これも5Gが普及すれば解消されるのだろう。
しかし全てがオンラインでOKというわけではない。Eコマースの活用も拡大したが、ユーザーが知っている製品よりも優れた製品を提案できるのは人だ。やはりビジネスは人と人との繋がりが基本であり、それはF2Fでこそ培われる。F2Fをベースに、オンラインを有効に活用したい。
我々は「不便」「不満」「不安」「不快」「不具合」「不確実」「不道徳」…など、数え切れないほど「不」のつくことを体験している。私も含め、より良くなるよりも、「不便」など「不」のつくことを解消できるものに優先的に支出する傾向がある。この「不」のつくものを解消するニーズを意識して生活すれば、新しいビジネスチャンスが見つかるのでは。そこで、顧客に「どんなことで困っている」のか、「何に不満がある」のかなどを聞くのが一番手っ取り早い。そこから新製品・新サービスを発想する。1顧客でなく異なる複数の顧客の困りごとを解消できれば、大きな商売に育つだろう。
一方で、顧客が不便に気づいていない場合もある。トラスコ中山は、「顧客の利便性向上」の声のもと、地道にひとつずつ不便さを解消している。ジーネットが言っている潜在的課題の解決もそれだ。「不●」を読み取る必要があるのだが、常日頃から自分自身が感じた「不」のつくコトやモノを書き留めておきたい。
常に「不●」を意識し、アイデアに繋げるコロナ後のビジネスのひとつが見えてくる。
日本産機新聞 2020年6月5日
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