2022年1月18日(火)

新型コロナ混乱に早くも対策

 新型コロナウイルスの感染拡大で、ユーザーの工場が生産を停止し、訪問活動も制限される。営業や業務活動への影響が広がる中で、機械工具販売店はどのような手を打つのか。取り組みを聞いた。

クロダ 黒田悦朗社長
ニーズの変化考え抜く

 当社の顧客は都内の中小企業が多く、足元は忙しいところが多い。大手が稼働率を落とす一方、中小企業には予備部品などを多く発注しているためだと思う。この先は読み切れないが、私は混沌の時は好機だと考えている。他社との差別化を図ったり、新規開拓したりしやすいからだ。

 こんな時期だからこそ、色んなことで困っている顧客は多く「ハマる」提案ができれば話を聞いてもらいやすい。例えば、何とかマスクを仕入れて持参すればいい。マスクから派生し、空気清浄機など提案できる商材はあるはず。感染防止が最優先だが、考えに考え抜けば、できることは山ほどある。

三共精機 石川武社長
オンラインを活用

 コロナウィルスによりユーザーへの訪問数の減少やメーカーが来社できないなど影響が出ている。当社では時差出勤、テレワーク(総務や外勤営業など)、オンラインの活用、有給休暇を5月6日までに2日取得することを進めている。昨年から総務メンバーが中心となり、社内制度など仕組みを整えてくれたことで、先日はオンライン(Zoom)を活用し、今年度の「方針発表会」を全社員自宅にいて開くことが出来た。これは採用活動でも応用している。コロナの影響は今後も続くと思われるが、全産業がダメではなく、薬品や食品など動く産業もあり、各企業のあり方や対応力が問われる。

高松産業 河邊育子社長
USAGIの利用2倍に

 ユーザーがテレワークを実施し、工場への訪問も制限される。工具商の強みとする対面営業が満足にできない。そこで、機械工具のウェブ取引システム「USAGI」の利用をユーザーに呼び掛けている。

 USAGIは見積もりや注文、カタログ閲覧などができるシステム。対面の代替としてネット活用の動きが広がる中、利用件数がこの1カ月で2倍に増えた。それもあり業績は下がっていない。

 USAGIはテレワークで営業でき、そのやり取りを共有し全社で対応できる。もはやITを活用せず、営業一人に1軒のユーザーを任せる時代ではない。今こそIT活用を真剣に考え、効率化を図るべきだ。

日本産機新聞 2020年4月20日

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