2026年2月7日(土)

この人に聞くハイマージャパン 鈴木 周社長

加工の「あり方」に変革を

1955年生まれ、宮城県出身。1981年東北大学大学院工学研究科マテリアルサイエンス修士終了後、サンドビック入社。2001年技術本部長、13年常務執行役員を経て、20年ハイマージャパン代表取締役社長に就任。

 「品質で勝負」を合言葉にツールホルダー、焼きばめ装置、バランス装置、プリセッタ―などを手掛けるハイマージャパン(大阪市北区、06-4792-7980)は2月、鈴木周氏が新社長に就任した。超精密ツールホルダーや多彩な加工ソリューションを持つ同社が、今後どのように日本市場で展開していくのかを鈴木社長に聞いた。

豊富な製品群とノウハウで

これからの抱負は。

 これまで仕事を通じて日本の切削加工における加工条件は決して高いレベルではないと感じている。私の目標は、日本の切削加工のレベルを上げ、ユーザーの生産性向上に貢献していきたい。

加工条件が高いレベルでないとは。

 例えば、主軸1万2千回転の機械を導入しても、最大回転や高い加工条件で加工するユーザーは少ない。理由は高速回転で加工した際の不具合などを気にして、機械能力を最大限に引き出せていない。当社にはそうした課題を解決するソリューションを豊富に揃えている。

どんな製品ですか。

 超精密ツールホルダーや高速・高精度加工に必要なツールバランス装置が特色だ。自動車もタイヤや重心のバランスが取れていないと速く正確に走ることはできない。切削加工も同じで、バランスの取れていないツーリング(工具とホルダの組み合わせ)を使えば、高速回転時に遠心力の影響で振動が発生し、機械主軸や工具に大きな負担がかかってしまう。だから工具寿命が下がる、機械スピンドル寿命が下がる(壊れる)、ワーク加工面が悪いとなる。それを補正するバランス装置を活用することで高精度な加工ができる。また、焼きばめ装置は超硬工具だけでなく、ハイスやセラミック工具にも対応できる優れた装置だ。これらの製品群とノウハウを持つシステムプロバイダーとして、日本の切削加工の
あり方を変えていきたい。

今後の販売戦略は。

 シュリンクフィット焼きばめ技術とバランシング技術のトップランナーとして日本市場で深く浸透するために販売チャンネルの設定は大切。さらに、シュリンクフィット焼きばめ技術がもたらす意味と適用領域をユーザーに正しく理解してもらいたい。多くのユーザーは焼きばめ技術が金型加工向けであると思っている。だが、北米やヨーロッパでの当社のマーケットシェアで見ると、航空機分野で数多くの可能性を見出している。日本の航空機産業は現状、伝統的なツーリング技術を使っており、素晴らしい技術がもたらす素晴らしい成果をまだ手にしていない。

 

日本産機新聞社 2020年4月20日

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