2025年7月11日(金)

工作機械 1月受注807億円
新型肺炎の影響に懸念

 日本工作機械工業会は、2020年1月の工作機械の受注額が807億7000万円だったと発表した。前年同月比35・6%減で、6年11カ月ぶりに810億円を下回った。内需は295億9000万(同36・7%減)、外需は511億9000万円(同34・9%減)だった。

 米中貿易摩擦などにより設備投資に消極的な状況が続いたことに加え、3月末に交付されるものづくり補助金を見据えた手控えなどの状況が重なり、特に内需が大幅に減少した。

 また、新型コロナウイルスによる影響について、飯村幸生日工会会長(東芝機械会長)は、「景気が底を打ち反転回復へ向かう時期を当初は1月~3月と見通していたが、少なくとも3か月遅れる」と見解を示した。1月の受注への影響は限定的だったようだが、被害が拡大した2月以降が懸念される。多くの企業が中国国内での生産や営業の一部中止に追い込まれており、依然見通しは不透明な状況が続いている。

 飯村会長は、「景気に対し過度な楽観、悲観をせず、現状を見極めることが大切だ」と述べた。

 

日本産機新聞 2020年3月5日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

三洋工具 軟質ゴムを高精度加工

三洋工具 軟質ゴムを高精度加工

三洋工具(東京都品川区、小野昌晴社長、03・3490・6821)はこのほど、軟質ゴムの切削加工に特化した超硬エンドミル「VMQE」を開発・新発売した。シリコンゴム、ウレタンゴム、クロロプレンゴムなど多様な素材に対応する。 […]

特集 メーカーの省エネ提案

特集 メーカーの省エネ提案

カーボンニュートラル実現に向けた動きが世界的に広がる中、製造現場でも省エネの重要性は増している。メーカーも電力使用量やCO2排出削減につながる製品の開発に力を入れる。オイルを使わないコンプレッサやエア漏れを可視化する製品 […]

第37回 ものづくりワールド東京 注目の出展製品

製造業の課題解決を後押し 10の専門展示会に1800社が集結 10の専門展示会で構成される「ものづくりワールド[東京]」は、機械や工具、ソフトウエアやシステムメーカーなど、製造業に関連するさまざまな企業が出展する。出展内 […]

トピックス

関連サイト