2026年3月12日(木)

新技術特集
MECT2019 総集編

 工作機械では様々なデータを取得し、IoTで稼働監視するなどのサービスが増えているが、こうした動きは工作機器や工具にも広がりつつある。

機器や工具もIoT化
ソリューション提案多く

日研工作所

 日研工作所はウォームギアの摩耗を検知し、アラームで知らせるシステムを採用した「デュアルエンコーダテーブル(デュエット)」を参考出品。ウォームギアとウォーム軸の両方にエンコーダを取り付け、そのギャップで摩耗を検知するという。また、ロータリーテーブルから様々なデータを収集し、テーブルの状態を表示できるIOテーブルも参考出品した。

津田駒工業

 津田駒工業もIoT対応のNC円テーブルを展示した。ボールドライブNC円テーブルにセンサを搭載。回転数や温度、稼働時間などの情報を監視できる。

 切削工具でもIoT化の波が広がりつつある。サンドビックは工具内部にセンサを内蔵し、深い旋削内径加工中のモニタリングができる「サイレントツールプラス」を展示した。

オーエスジー

  近年増加しつつあるバレル工具などの異形工具で新たなコンセプトの加工法を提示したのはオーエスジー。参考出品した複合R形状異形工具「ポリボール」はバレル工具とレンズ工具が融合し、ボールエンドミルと同じ感覚で使用できる。ピックが大きくなってもカスプハイトが小さくなり、短時間で高精度な加工ができる。

三菱マテリアル

 工具単体でなく、ソリューションまで含めた売り方が増えている。三菱マテリアルは以前から行っていた切削負荷を解析するサービスを今回始めて展示した。工具開発で使っていた技術をユーザー向けに応用したもので、負荷を解析することで、最適な送りやパスを提示し、加工能率を向上させるという。

サンドビック

 日本特殊陶業は小型自動旋盤向けツールホルダのサブスクリプションサービスを紹介した。コンセプトは「必要な時に、必要な分を、必要な期間だけ利用できる」。ホルダを貸し出すことで、購入費用の削減や在庫削減を実現し、低コストでの運用を提案した。

 AIやIT技術の活用でオペレーターの作業性を改善する提案も目立った。DMG森精機はAIを活用し、加工室内の切りくずを自動で洗浄する機能を搭載したマシニングセンタを展示。大型機など大量に溜まる機械内の切りくずの洗浄作業が不要になる。今回は参考展示だが、色んな機種に展開していくという。

東芝機械

 東芝機械はオペレーション改善のためにスマートグラスを使ったサービスを提案した。加工の座標軸や主軸の回転数、加工プログラム情報をスマートグラスに表示。大型機械の段取り替えなどで、NC画面を見に行かなくても、スマートグラスに表示される情報を見て作業ができる。

 

(次回は品質管理/11月30日更新予定)

日本産機新聞 2019年11月20日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ] カテゴリの関連記事

特集 変種変量生産に対応するメーカーの技術提案

国内の製造業は変化の早さに柔軟に対応しつつ、熟練職人の高齢化や人手不足にも対応しなければならない時代に突入している。そこで注目を集めているのが変種変量生産(多品種小ロット生産)を実現する生産現場。常に変化する市場環境や素 […]

【Innovation!】脆性材・樹脂加工向け工具

半導体製造装置向けのニーズ高まる 半導体製造装置の部材としてセラミックスや石英ガラスなどの脆性材や、耐溶剤性の高い樹脂部品が増えている。脆性材は硬くて脆いため加工難度が高い、樹脂は加工しやすいが熱に弱く溶けやすいなど加工 […]

経産省 製造DX拠点構想を立ち上げ

工場のデータとプラットフォーマーをつなぐ 経済産業省は2026年度内に「製造DX(デジタルトランスフォーメーション)拠点構想」を立ち上げる。クラウド上に仮想の拠点を設け、工場の稼働状況や測定結果などのデータを収集。そのデ […]

トピックス

関連サイト