2025年11月13日(木)

新造機需要は4万4000機
ボーイング

38年までの需要予測

ランティ副社長

 航空機メーカーのボーイング(米)はこのほど、2038年までの20年間で新造機需要が4万4000機、6・8兆ドルになると発表した(写真)。特に同社「737シリーズ」やエアバス(仏)「A320シリーズ」に代表される単通路機の伸びが大きく、市場では中国や東南アジア地域の成長が大きいと予測する。

単通路機が拡大

 新造機のうち、最も大きく伸びる機体は客室に通路が1本のシングルアイル(単通路機)で、3万2420機を見込む。また、通路が2本のワイドボディは8340機、座席数が30~90席のリージョナルジェット機は2240機と予測する。

 一方、市場では中国と東南アジアの成長率が大きく、38年までに中国は年率4・2%、東南アジアは年率4・1%で成長すると予測する。ランティ・ティンセス副社長は「中国、東南アジアは今後急成長していくだろう」と語った。

 また、日本と韓国、台湾からなる北東アジア地域の新造機需要は、1420機、3150億ドルになると予測する。そのうち、約70%の1010機が既存機の置き換え、約30%の410機が新規導入と見込む。ランティ副社長は「北東アジア地域はワイドボディの志向性が高い」と説明。ワイドボディの需要は590機と全体の約40%を占めている。

日本産機新聞 2019年11月20日

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

三井精機工業  那須  要一郎社長 「『三井』ファン増やす」

既存顧客を大事に、持続成長目指す 「地道に『三井ファン』を増やし続けたい」。そう話すのは、今年6月に三井精機工業の社長に就任した那須要一郎氏。「既存のお客様を大事にしながら、永続できる会社にするのが自らの役目」という。 […]

ミスミグループ本社 グリゴグループに自販機導入

ミスミグループ本社は9月19日、同社が提供する間接材の調達コスト削減サービス「MISUMI floow(フロー)」をグリコグループの製造部門を担うグリコマニュファクチャリングジャパンが導入したと発表した。食品業界での採用 […]

【Innovation!】コンプレッサ・周辺機器

省エネ対策で電力費削減 工場内の電力量の3割近くを占めると言われるコンプレッサ。電力量の使用量を減らすには、省エネ仕様の機種や効率的な運用が欠かせない。こうしたニーズに対応すべく、インバータ搭載の省エネ機種、環境負荷を低 […]

トピックス

関連サイト