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来たれ!女性活躍時代
変わる活躍の舞台
営業の最前線、店頭の責任者
労働人口減少や社会全体の意識の高まりを背景に、機械工具販売店で女性の活躍を推進する動きが広がっている。総合職で働けたり、産休や育休の制度を充実させたり、キャリアアップや子育てを支援する仕組みづくりに力を入れる。女性の能力が発揮できる職場づくりは加速するとみられ、近い将来、女性の管理職や在宅勤務は当たり前になるかもしれない。
キャリアアップと子育て支援
「勉強しているし提案が上手。数千万円もの工作機械も受注する。成績はいつも上位。優秀ですよ」。ある販売店の社長は入社十数年の女性の営業についてそう話す。
好景気に沸くリーマン・ショック以前。採用したくても男性は応募すらなかった。そこで採用方針を急展開。「それが結果的にとても良かった。今じゃ、男性のベテラン営業と能力は互角。そのあとでさらに女性の営業を採用しました」。
今から数年前には産休や育休の制度も整えた。「それまで何もしていなかった。けれど結婚や子供を授かると辞めていく。その時はそれほど痛手が無かった。けれど長い目で見ると結果的に営業力が落ちていた。これはいけないと思って」と振り返る。
キャリアップと子育ての支援—。女性活躍の推進で、多くの販売店はこの2つの取り組みに力を入れる。
本紙が全国の販売店経営者に実施したアンケート(150社に依頼、42社回答)では、女性活躍に取り組む販売店(28社)にその内容を聞いたところ、「総合職で活躍」や「管理職に就ける」「育休や産休を取れる」「子育て復帰後に時短勤務」が全体の約90%を占めた。
なぜ取り組むのか。労働人口が減少する中、男性の採用が難しくなっている。そんな社会の構造的な課題に直面するケースもあるが、政府が女性活躍を推進するなど社会にその動きが広がり、女性が持つ優れた能力を生かし業績アップや業務改善につなげたいというマインドが高まっている。
ある販売店では店頭業務のスタッフも責任者も殆どが女性だ。総務部長は「女性は問い合わせへの対応が丁寧で、きめ細かく、見積もりが早く正確。スピードや頭の回転速さなど女性の良いところを生かし、お客からの評判も良い。店頭の売上も業務効率も改善した」。
女性が責任者に就けるようにしたのはキャリアアップを目指せるようにするため。今まではガラスの天井があって、その次のステップが無かった。「目指す目標を作ることで、やる気のある人は前に進める」。
いずれ在宅勤務も
一方、経営者が頭を悩ませるのがセクハラやパワハラ、女性社員の人間関係。本紙のアンケートにも多くの経営者が女性活躍推進における難しさでこれらを挙げた。
ただ、そうした壁に当たりつつ、避けられない課題とする販売店も。その社長は「人口が減り、ジェンダー差別を無くす。社会全体がそう変わろうとしている。そんな環境で、男女ともにやりがいを持って働ける職場が必要。いずれ子育て中や再雇用の人が在宅勤務をでき、女性管理職が当たり前のようにいるようにしたい」。
産機新聞 2019年8月5日
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