2025年12月16日(火)

タップの新ブランド 彌満和製作所

Z‐PRO(ズィー・プロ)シリーズ

母材や設計見直し、工具寿命向上

 
彌満和製作所(東京都中央区、03・3561・2711)はこのほど、母材の見直しや工具全長の延長で長寿命化させた水溶性切削油のスチール材加工に最適なタップ「Z‐PRO(ズィー・プロ)」シリーズを発売した。第一弾として止まり穴と通り穴用の新製品を発表。今後、同社のメインブランドとして展開していく。

Z-PRO(ズィー・プロ)シリーズ

  「Z‐PRO」は、母材に高級粉末ハイスを採用し、炭窒化チタン系のコーティングを施したことによって耐久性が向上。また、独自の刃形状によって、切りくず排出性が向上し、切削抵抗も低減するため加工トラブルを抑制する。最適な条件での加工で工具寿命の向上が期待できる。

   工具の全長が、従来品に比べ長くなっているのも特長だ。従来のように工具全長が短いと切りくずがホルダに干渉し、トラブルの原因となっていた。DIN規格の工具全長にすることで、切りくずがホルダに当たるのを防ぎ、トラブルを抑えることができる。
 
   シリーズ第一弾として、止まり穴用スパイラルタップ「VUSP」と通り穴用ポイントタップ「VUPO」を発売。サイズはM3~16までを揃える。今後、サイズやねじピッチなどを拡充していく予定。

   同社が製品ブランドを立ち上げ、シリーズ展開するのは初めて。「Z‐PRO」の「Z」は「最高」や「頂点」を意味し、同社製品の中でもハイエンドシリーズという位置付けで売り出していく考えだ。販売会社のやまわエンジニアリングサービスの岡本英明営業本部長は「今後第2弾、第3弾とシリーズを拡充し、この『Z‐PRO』を当社の象徴するブランドにしていきたい」と話す。

日本産機新聞 平成30年(2018年)12月20日号

[ 切削工具 ][ 日本産機新聞 ][ 製品 ] カテゴリの関連記事

ブラザー工業「複合加工機にギア加工を追加」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

SPEEDIOシリーズ「M200/300Xd1」 ブラザー工業はSPEEDIOシリーズの複合加工機「M200/300Xd1」で、従来の旋削加工とマシニング加工に加え、新たにギア加工の専用機能(オプション)を開発した。スカ […]

ニューストロング「真空チャックで段取工数削減」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

吸チャックボーイ ニューストロングの「吸チャックボーイ」は特殊治具の制作やセッティングの手間、工程の削減ができる真空チャック。真空を利用してワークを吸着するため、バイスなどで必要なクランプ代が不要で、吸着面以外の5面の加 […]

帝国チャック「チャッキング・ ユア・ハートで感動を」【人手不足時代に対応する工程集約・工程短縮】

薄型UBL/OPA/OPNチャック 顧客ニーズに応じ最高の機能と品質を併せ持つ帝国チャックの『デザインチャック』は「掴んで引き込む」の二面拘束を基本にワークとチャックを密着させ、ビビりを抑制することで難物なワークも高速・ […]

トピックス

関連サイト