2025年12月2日(火)

パナソニック・エコソリューションズ社が拡充
±20%のトルク精度6機種

 パナソニック・エコソリューションズ社(大阪府門真市、06・6908・1131)は、自動車の組立などに使う充電インパクトドライバーとレンチを拡充した。トルク管理精度±20%で、M5~M14のボルト・ナットに対応する6機種。ラインアップを充実させ、エア工具からの置き換え需要を開拓する。

車の組立市場を開拓

 発売したのはM5~M8、M6~M8に対応する2機種と、M5~M8、M6~M8、M8~M10、M10~M14に対応するポカヨケ機能搭載の4機種。これでトルク管理精度±20%のシリーズは従来機種と合わせてM5~M14のボルト・ナットに対応する機種が揃った。

 トルク管理精度±20%のシリーズは昨年初めて開発し、M8~M10とM10~M14に対応する2機種を発売した。電池の残量が少なくなっても一定の打撃力を保つ独自の制御方式や、ボルト・ナットの着座判定レベルを高める高精度センサを採用。これらにより±20%の精度を実現した。

 自動車の組立工場では車体の品質向上のため締付トルクの管理を強化する取り組みが進み、経験の浅い作業者でも安定した締結作業をする必要性が高まっている。その一方、配管やホースが必要なエア工具からコードレスで作業しやすい電動工具への置き換えが進んでいる。

 同社はトルク管理精度±25%のシリーズでM5~M24に対応する機種を揃えている。±20%と±25%の豊富なラインアップや、トルク管理精度を高めたり配管・ホースなどの費用を抑えたりすることができる特長をアピールし、自動車や建設機械、農機などの組立市場を開拓する方針。

日本産機新聞 平成30年(2018年)9月20日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

2025国際ロボット展 過去最多の出展者で産業ロボの新製品やAIの新技術が一堂 

15万人以上の来場者見込む 世界最大規模のロボットの専門展示会「2025国際ロボット展」(主催日本ロボット工業会・日刊工業新聞社)が12月3日に東京ビッグサイトで開幕する。出展者数は673社・団体と過去最多の規模で、来場 […]

注目9社の出展製品【2025国際ロボット展】

国内外からロボット関連企業・団体が一堂に会する国際ロボット展では製造業や建設業を支える最先端のスマートプロダクションロボット(産業用ロボット)をはじめ、ロボットにAMRや多様な装置を組み合わせたロボットシステムによる現場 […]

帝国チャック 寺坂  創介社長インタビュー「創業100年の想い」

NC旋盤用チャック、研削盤のダイヤフラムチャック、マシニングセンタのシリンダ内蔵チャックなど最高の機能と品質を持ち併せた特殊仕様『デザインチャック』を手掛ける帝国チャック(大阪府八尾市)は創業100周年を迎えた。自動車を […]

トピックス

関連サイト