2025年12月12日(金)

機械工具工業会 生産見通し5108億円
今年度 超硬・ダイヤが伸長

牛島望会長 日本機械工具工業会(牛島望会長・住友電気工業専務)=写真=は、今年度の機械工具生産額を前年度比5.9%増の5108億3200万円とし、5000億円を突破すると見通した。2017年度は、同8.9%増の4824億500万円だった。6月6日の定時総会で発表した。

 今年度は、上期2521億2300万円(前年同期比7.3%増)、下期は2587億1000万円(同4.5%増)、また品目別年間では超硬工具が6.3%増、ダイヤモンド・CBN工具が9.8%増と伸長し、特殊鋼工具は3.5%増・耐磨工具は1.8%増、鉱山土木工具は0.6%増と微増と見る。

 牛島会長は「2050年ころには自動車は動く蓄電池になるかもしれない。工作機械や切削工具もセンサが付いて、使用状況によってお客様から代金を頂くことになるかもしれない。しかし、今後10年くらいは内燃機関も無くならないだろうから、従来の延長線上での工具開発と、将来を見据えたセンサ等の開発にも注力してほしい」とあいさつした。

 総会では、JIS規格見直しやISO13399への継続参加、世界切削工具会議に向けた準備など各委員会の活動が報告された。また、業界発展に貢献した倉持建氏(元高周波精密)と森良克氏(住友電気工業)が生悦住賞を受賞したほか、5人が新庄(陰徳の士)賞を受賞し、牛島会長から賞状と記念品が贈られた。

日本産機新聞 平成30年(2018年)6月20日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

オーエスジーダイヤモンドツール コーポレートサイトを一新

オーエスジーダイヤモンドツール(滋賀県高島市、0740・22・2415)は、11月17日から、コーポレートサイト(https://osg-diamond.co.jp/)を全面的にリニューアルした。 同社のダイヤモンド切削 […]

ムジンダー AI営業ロープレを開発

新入社員の教育やクレーム対応など 外観検査システムなど手掛けるスタートアップ企業のムジンダー(名古屋市昭和区)は、新たなプロジェクトとして生成AIを活用した営業ロールプレイング「DARUMA&」を開発し、新人や若 […]

中小企業が導入しやすい自動化技術目立つ【MECT2025総集編】

自動化の新技術が注目されたメカトロテックジャパン(MECT)2025。なかでもひと際目立ったのが、中小企業が導入しやすい自動化技術だ。少ない台数のマシニングセンタ(MC)の生産管理をしたり、手頃な価格でワーク自動交換装置 […]

トピックス

関連サイト