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ユアサ商事 新サイトGrowingNavi
検索から発注まで
200万アイテム検索しやすく
ユアサ商事はこのほど、販売先が200万アイテムの商品検索から発注までできるサイト「GrowingNavi」を開設した(写真)。販売先の業務に必要な検索機能を強化したほか、発注は販売先が行う仕組みにするなど、販促支援ツールとしての機能を高めた。今後は商品点数や在庫、機能の拡充を図ることで、同サイトを含めたEコマース(新流通事業)として売上高を2020年に130億円程度にする計画だ。

販売先の営業を支援
開設時点では、同社が扱う300メーカー、200万アイテムを掲載。機械工具だけでなく、発電機や物置といった他本部が扱う幅広い商品を載せているのも特長だ。7つの全物流拠点の在庫をリアルタイムで見ることができるほか、納期などもひと目で確認できる。登録した販売店ごとの価格や特値などにも対応し、発注もできる。
「とにかく販売先の商品選定フローに必要な機能を最優先に盛り込んだ」(IT基盤推進室の森知彦チームリーダー)というように、販売店の使いやすさを重視した。その一つが検索性の良さだ。ネット通販などでは比較的少ない、商品ごとの特性に応じ、スペックで検索できる機能を強化した。
型番検索もしやすくした。例えばABC-123-DEFという型番の商品であれば、前方、中間、後方どの項目でもヒットするように作りこんだ。また、発電機などではシリンダのみの交換といったニーズも多いため、パーツ検索もできるようにした。さらに、メーカーのウェブカタログにリンクできるようにしたほか、複数商品の型番をエクセルなどでコピー&ペーストすれば、価格や納期まで一括で即座に表示できる機能も実装した。
ユーザーもこれらの商品検索を使うことができるが、あくまで表示は標準価格で、発注は販売先しかできないようにした。IT基盤推進室の猪狩勅之販売課長は「使いやすさは当然だが、自社が得意としない商品でも、サイトを通じてユーザーが商品を検索してもらえれば、その販売先の売上増にもつながる」とし、販売店を通じてユーザーに同サイトの周知を促す。
サイトの開設にあたり、売上に応じたキャンペーンも実施する予定。さらに中長期的には、販売履歴データなどを活用し、提案型の営業につなげていく考えだ。
同社では、これまで販売先組織「やまずみ会」をメーンに、約1000社が、ウェブ発注システム「WebYours」を活用してきた。将来的GrowingNAVIと統合する考えだが、当面は併存させる。
今後は取扱商品数を拡大し、在庫機能も継続して強化する考えで、田村博之社長は「販売登録先も現在の1000社から増やしていき、GrowingNAVIを含めたEコマース(新流通事業)としての売上高を2020年には同サイトでの売上を130億円にまで伸ばしたい」としている。
日本産機新聞 平成30年(2018年)6月5日号
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