2021年10月21日(木)

加工油で生産性を向上
ブラザースイスルーブ 西 博昭 社長

この人に聞く2018

 スイスに本社を構える金属加工油メーカーのブラザースイスルーブ。同社では、金属加工油を「リキッドツール(液体工具)」とよぶ。「金属加工油も正しい使い方をすれば工作機械や切削工具と同様に生産性や品質の向上に貢献する」と話す日本法人の西博昭社長に同社の強みや販売戦略、今後の展開などについて聞いた。

西博昭社長
 1996年大学卒業後、大手工具メーカーに勤務。2016年2月より現職。
ー「リキッドツール」とは。
 「一般的に金属加工液は、冷却や潤滑のために使われると考えられているが、実は正しい使い方をすることで生産性や品質の向上につながる。英語で工作機械をマシンツール、切削工具をカッティングツールと言うように、切削加工液もリキッドツールとよび、加工の付加価値を高める要素のひとつとしてユーザーに提案している」。

ーブラザースイスルーブの強みは。
 「まずは製品力だ。当社の製品は、徹底した品質管理の下、品質の高い素材のみでつくられている。また、人体や環境に優しい製品や、業界で初めて天然ガスを液化して金属加工油に応用した製品など、ほかでは真似できない競争力の高い製品をそろえている」。

ーほかには。
 「エンジニアリング力の高い営業も強みのひとつだ。生産性や品質を向上させるためには、ユーザーの加工内容を把握しなければ最適なソリューションは提案できない。当社では、ユーザーのニーズを分析、その改善案を提案、それを実際にテスト、検証するという『フォーステップセールス』という方法を実践している」。

競争力ある分野を模索

ー工作機械や切削工具の販売方法に近い。
 「そのとおりだ。だからこそ既存の加工油などを中心に取り扱う商社ではなく、こうした売り方が得意な機械工具商社や販売店へと販売網を拡大したいと考えている」。

ー今後の展開は。
 「まだまだ加工油は“必要悪”という認識の方は多い。ただ、製造コストのうち、加工油が占める割合はたったの0.5%ほど。あるユーザーでは、加工油が多少コストアップになってもトータルで付加価値の高い加工ができるなら導入するメリットは大きいという。まずは日本の製造現場に当社の『リキッドツール』という考え方を浸透させていきたい」。

日本産機新聞 平成30年(2018年)1月5日号

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