2025年11月21日(金)

ジーネット ロボットテクニカルセンター開設
安全講習や導入手助け

センター内風景
センター内風景

 ジーネットとシステムインテグレータ(SIer)の高丸工業が共同出資する、ロボットテクニカルセンター(高丸正社長)は来年1月、ジーネットの東京支社内に「ロボットテクニカルセンター(RTC)東京」を開設する。15台のロボットを設置し、安全講習や導入までのコンサルティングなどを行う。

 兵庫に続き2カ所目となるRTC東京では、補助金も活用し、約1億円かけて7メーカー15台のロボットを導入。溶接や搬送、ばら積みのほか、磨きやねじ締めなどの多様なロボットをそろえた。「今後はハンドなど周辺機器をもっと充実させる」(ジーネットの古里龍平社長)考えだ。

 同センターでは、安全講習や、ロボット導入までのコンサルティングやトライアルを行う。販売店がロボットや自動化に興味のあるユーザーを同行して、ロボットや自動化を提案したりすることも想定している。

 導入支援もさることながら、中心となるのは安全講習だ。ロボットの導入が広がるなかで、安全講習の要望は増えている。昨年開設したRTC兵庫では、約540人が講習を受けたという。高丸社長は「東京の市場は関西の2.5倍ある。1200人以上の受講を見込みたい」と話す。

 12月7日に開いた開設披露式典で、古里社長は「中小企業でもロボット導入のニーズは高まっているが、人材、資本不足などから導入は容易ではない。中堅中小企業のロボットの導入サポートを高丸工業とともに進めていきたい」と話した。

日本産機新聞 平成29年(2017年)12月20日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

機械工具上場商社 2025年4-9月決算

自動化需要さらに増加 機械工具上場商社の2025年4—9月期決算(トラスコ中山、フルサト・マルカホールディングスは1—9月期、NaITOは3—8月期)が出揃った。自動車の設備投資が依然として鈍いが、人手不足を背景に増加す […]

「できる仕事」は部下に【現場考】

指導経験積む時間つくる/業務過多を解消するには 目標を目指す営業が面白くて、熱中するうちに成績上位の常連になった。実績が認められ、20~30歳代で課やチームのリーダーに抜擢される。いわゆるプレイングマネージャー。業務をこ […]

【特集:ニーズ高まる品質管理・検査】

昨今、自動車業界の認証不正やリコールなど、日本のモノづくりの信頼性を揺るがす問題が多い。さらに、車のEV化をはじめ、電子・半導体、航空宇宙、医療など様々な産業で、新たな製品や技術開発が活発化しており、開発した製品の検査・ […]

トピックス

関連サイト