2026年4月9日(木)

ボリューム市場開拓
大阪工機 柳川 重昌社長

この人に聞く2017

 大阪工機が今年10月、初の自社ブランド商品として発売した防振エンドミル「NEW CENTURY」。有力切削工具メーカーがひしめき合う日本市場でどのように販売を伸ばすのか。柳川重昌社長に商品開発の背景や販売戦略を聞いた。

自社ブランドのエンドミル
販売店に利益もたらす

大阪工機 柳川重昌社長ーなぜ自社ブランドのエンドミルを。
 「NEW CENTURYは不等分割不等リードのエンドミル。他メーカーと比べて大幅に価格が安く、金属加工のボリュームゾーン市場を狙うものだ。かねてから販売店から要望があった。その一方で当社の商品で取り扱いの少ない分野でもあり、商品化した」。

ー加工能力は。
 「荒加工や中仕上げ用として極めて品質の高い加工ができる。当社のテクニカルセンター(大阪府東大阪市)で加工テストを重ね、実証済み。刃やシャンクはユーザーの要望に合うよう当社の考えた仕様にしてある工具メーカーにつくってもらった」。

ーどのように販売を伸ばしますか。
 「荒・中仕上げ用は金属加工で広く使われ、使用量が多い。しかしユーザーは市販品をオーバースペックと感じていたり、販売店は利益が薄くなる価格競争に疲弊していたりする。NEW CENTURYの特長は高品質と低価格。ユーザーの要望に応え、一方で販売店は価格競争をしても利益を出せる。この両輪で拡販につなげたい」。

ー販売目標は。
 「現在の商品展開は防振エンドミルの9種類。まずこれらで月の販売2000万円を目指す。今後はドリルやタップ、リーマ、ツーリングなども手掛け、月5000万円、そして3年後にはNEW CENTURYシリーズで年間売上高30億円に伸ばす計画だ」。

ーEV化による需要減少が懸念されるなど切削工具を取り巻く環境が変化しています。
 「エンジンや足回り部品の加工用工具の需要は確かに減るかもしれない。しかし車載用の電池や制御機器の加工用は増えるはず。今後はそうした外部環境の変化にも柔軟に対応して商品展開を広げていきたい」。

日本産機新聞 平成29年(2017年)12月20日号

特集:今年の戦略商品② メーカー各社が拡販に注力する製品を紹介

今回の特集は、前号に引き続き「今年の戦略商品」。工作機械や切削工具、チャックなどの工作機器をはじめ、省エネを謳うエアコンプレッサーに労働安全を訴求するファン付き作業服、さらにユニークな機能を持つ機械要素部品や配管工具まで […]

浜正 印に法人設立、日系ユーザーの現地調達・自動化を支援

浜正(大阪市西区、06・6531・8431)は2月28日、インドに現地法人を設立した。まずは日系ユーザーの現地調達や自動化支援などから手掛け、初年度に2億円の売上を目指す。将来はインド国内での多店舗化や、現地のSI企業と […]

引き継ぎをスムーズにするには【現場考】

「ちょっと図面を見てくれないか」、「もっと削りやすい砥石を知らないか」。顧客から高い信頼を得ている営業が現場に向かうとよくこんな声がかかる。ある販売店ではこうした技術や知見を持つ営業を多く抱えることで、顧客の信頼を得てき […]

トピックス

関連サイト