2024年12月12日(木)

オーエム製作所 ターニングセンタの最上位機種を
内覧会で発表

新製品のVT7-1600Mi
新製品のVT7-1600Mi

佐脇祐二社長
佐脇祐二社長
 オーエム製作所(大阪市淀川区、06・6350・1200)は11月9日、長岡工場(新潟県長岡市)で開かれた新製品内覧会で、ターニングセンタの最上位機種「VT7‐1600Mi」を発表した。また、今年9月に新設した±1度で温度管理された恒温ブースと測定室も初公開した。

 「VT7‐1600Mi」は、昨年発売した立旋盤「VT7‐1600i」にミーリング機能を追加した機種。現行機「VTLexシリーズ」の上位機種で同社の最上位機種となる。ベッドやクロスレール、工具クランプ部など機械剛性を高めたことによって、旋削能力が向上し、最大切削力は3万5000Nを実現した。また、位置決め精度は「VTLex」の±7μmから、±3.5μmまで誤差を縮小した。

 テーブル駆動には、出力の異なる2つのモータによる独自のタンデム駆動を採用。バックラッシを抑制できるため、ミーリング加工精度が大幅に向上した。

 今まで高い精度が要求されるミーリング加工は五面加工機などで加工していたが、1台に集約できるため、段取り替えが不要になり加工精度が安定する。

 さらに、機械各部にはセンサやカメラを搭載し、温度や負荷など機械情報を常に確認できるほか、ホルダを撮影し、切りくずの巻き付きを検知できる。操作盤にはタッチパネルを採用している。

 また、初公開となった恒温ブースと測定室は、加工テストを行い、ユーザーに最適な加工条件や方法を提案するために設立された。佐脇祐二社長は、「これからは機械単品ではなく、最適な加工条件や加工方法、工具選定なども含めた加工ソリューションを提供していく」。

日本産機新聞 平成29年(2017年)11月20日号

[ ニュース ][ 日本産機新聞 ][ 機械工具業界の出来事 ] カテゴリの関連記事

【連載企画:イノフィス、次なる戦略②】折原  大吾社長インタビュー
作業や業界に特化した製品開発

イノフィス(東京都新宿区)は今年8月、腰補助用装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」の新しいモデル「GS-BACK」を発売した。既存モデルの「Every」に比べ、軽量で動きやすく、これまで以上に幅広い現場での活用が期待さ […]

TONE 本社を河内長野工場に移転

TONEは、本社を同社最大拠点である河内長野工場に統合、移転した。9月26日から業務を開始した。 今回の統合により、開発、製造、営業企画、品質保証、管理の各部門と経営を一体化。部門間のコミュニケーション向上を図り、一層綿 […]

エヌティーツール 福岡県筑紫野市に九州事務所を開設

ツーリングメーカーのエヌティーツール(愛知県高浜市、0566-54-0101)は福岡県筑紫野市に九州事務所を開設し、九州地域での迅速かつ細やかなサービスを提供することで顧客の課題解決に応えていく。住所は福岡県筑紫野市原田 […]

トピックス

関連サイト